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【ワイズリサーチ】2016年1~7月台湾工作機械産業の輸出入分析


リサーチ マーケティング 台湾事情 作成日:2016年10月27日

機械業界 電機機械

【ワイズリサーチ】2016年1~7月台湾工作機械産業の輸出入分析

記事番号:T00067112

 最近の国際経済指数を見ると、アジア地域では日本の消費意欲と民間投資が緩やかに回復し、中国は供給面の調整政策が効果を表しつつあり、消費、投資および貿易の状況改善が進んでいる。しかしながら欧米地域ではユーロ圏景況感指数(ESI)、米国製造業購買担当者指数(PMI)がそろって落ち込んでおり、経済回復の勢いは弱まってきている。

一、輸出概況

1.主要輸出項目

 財政部関税総局の資料によれば、2016年1~7月の台湾工作機械産業の輸出額は前年同期比16.3%減の16億300万米ドルであった。このうち、金属切削工作機械の輸出額は同16.3%減の13億2,900万米ドル、金属成形工作機械は同16.0%減の2億7,400万米ドルとなった。

  また、輸出額が最も大きい「マシニングセンター」の輸出額は前年同期比11%減の5億9,800万米ドルで、それに続く「旋盤」は同30.1%減の2億8,600万米ドルであった。一方、金属成形工作機械のうち「プレス機械」の輸出額は同16.3%減の2億1,900万米ドルとなった(表1参照)。

 2.主要輸出市場

 2016年1~7月における台湾工作機械産業の主要輸出相手国上位5カ国は、輸出額が多い順に▽中国(香港を含む)▽米国▽トルコ▽ドイツ▽タイ——であった。主要輸出相手国への輸出額は前年同期比でそろって減少しており、ドイツを除いて減少幅は2桁以上となった。

  また、カテゴリー別に見れば、対中国輸出では「旋盤」の輸出額が前年同期比62.4%増となったが、その他カテゴリーはそれぞれ10~40%減少した。また、対米国輸出は「プレス機械」の輸出額が同30.8%増となったが、その他カテゴリーはそれぞれ10~30%の減少となった。また最も輸出額が大きい「マシニングセンター」の主要輸出先国への輸出額もそろって減少している(表2参照)。

二、輸入概況

1.主要輸入項目

 財政部関税総局の資料によれば、2016年1~7月の台湾工作機械産業の輸入額は前年同期比1.7%減の4億2,200万米ドルであった。このうち、金属切削工作機械の輸入額は同3.1%減の3億6,400万米ドルで、金属成形工作機械の輸入額は同8.5%増の5,764万米ドルとなった。

  また、最も輸入額が大きい「放電加工、レーザー加工、超音波工作機械」は全体の28.3%を占めたが、輸入額は前年同期比19.7%減の1億1,900万米ドルであった。次いで「旋盤」が全体の20.5%を占め、輸入額は同6.4%増の8,636万米ドルとなった(表3参照)。



2.主要輸入市場

 2016年1~7月における台湾工作機械産業の主要輸入相手国上位5カ国は、輸入額が多い順に▽日本(47.6%)▽ドイツ(10.7%)▽スイス(7.6%)▽中国(香港を含む、7.3%)▽タイ(7.1%)——であった。このうち、日本および中国からの輸入額はそろってマイナスとなり、とくに中国からの輸入額は前年同期比32.5%減と大きく後退した。一方、ドイツおよびスイスからの輸入額はいずれも30%以上成長した(表4参照)。

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