ニュース 食品 作成日:2022年7月27日_記事番号:T00103874
牛乳最大手の林鳳営に続き、3位の光泉牧場も26日、値上げすると認めた。飼料価格高騰を受けた、生乳の買取価格上昇が主因だ。コンビニエンスストア大手、全家便利商店(台湾ファミリーマート)はきょう27日、光泉鮮乳や乳香世家の販売価格を7〜9%引き上げた。牛乳を使用するベーカリーや入れたてコーヒー、テイクアウト飲料店などの値上げも予想される。27日付聯合報などが報じた。
台湾の牛乳価格は日本の約2倍。値上げと元高円安でさらに割高に感じそうだ(26日=中央社)
光泉は15品目を値上げ。乳香世家の1857ミリリットル(ml)入り牛乳は、従来の180台湾元が197元(約900円)となり、値上げ幅は9.4%に上る。乳香世家(936ml入り)は102元に8%値上げ。光泉生乳は100元に7.5%値上げする。
コンビニの萊爾富(ハイライフ)は即日、OK超商(OKマート)は28日に光泉牧場の牛乳価格を引き上げる。
一方、スーパーマーケット最大手、全聯福利中心(PXマート)は、光泉から値上げの通知を受けていないと説明した。遠東集団(ファーイースタン・グループ)傘下の量販店大手、愛買(aマート)は、メーカーと交渉中で、まだ値上げしていないと説明した。
光泉の汪林祥・董事長は、生乳の買取価格が上昇したほか、包材、人件費なども上昇しており、販売価格に転嫁せざるを得ないと語った。他の製品も値上げを検討しているが、200品目余り全てを値上げすることはないと説明した。
行政院農業委員会(農委会)は5月に、牛乳メーカーによる生乳の買取価格を1キログラム当たり2元引き上げた。業界関係者によると、ロシアがウクライナに侵攻して以降、トウモロコシ、大豆、干し草などの飼料価格が大幅に上昇し、酪農業者の飼育コストは20%以上増加した。
統一、値上げ計画なし
主な牛乳ブランドは、▽味全食品工業の林鳳営、市場シェア22%、▽統一企業(ユニプレジデント・エンタープライゼズ)の瑞穂鮮乳、シェア17~18%、▽光泉、シェア16〜17%──。
林鳳営の低脂肪牛乳や万丹鮮乳は13日に4〜7%値上げした。
統一は、牛乳を値上げする計画はないと繰り返した。
【セミナー情報です】
在台日系企業の日本人向けワイズ経営塾 経営基本編。経営のフレームワークを6日間で体系的に学べます。9月27日開講。
検索は「9月、ワイズ経営塾」。
【セミナー情報の詳細はこちら】
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722