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《ペロシ氏訪台》中国ミサイルが台湾上空飛翔、蔡総統「自制せよ」【図表】(トップニュース)/台湾


ニュース 政治 作成日:2022年8月5日_記事番号:T00104048

《ペロシ氏訪台》中国ミサイルが台湾上空飛翔、蔡総統「自制せよ」【図表】(トップニュース)/台湾

 ナンシー・ペロシ米下院議長が訪台したことに猛反発する中国は、4日正午から開始した台湾周辺の空海域6カ所での実弾射撃を含む軍事演習で、台湾国防部の発表によると、同日午後1時56分〜4時までに、台湾周辺海域に弾道ミサイル「東風」を11発発射した。日本防衛省の発表によると、うち4発が台湾上空を飛翔し、合計5発が日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したと推定される。蔡英文・総統は同日夜、談話を発表し、台湾海峡の現状を破壊し、われわれの主権を侵害する行為であり、かつインド太平洋地域の情勢をさらに緊迫化させたと非難した。空海運と国際貿易は未曾有の脅威にさらされているとし、中国に対し理性的に自制するよう求めた。5日付自由時報などが報じた。

/date/2022/08/05/00missile_2.jpg中国弾道ミサイル発射についての防衛省のイメージ図。出典:防衛省ホームページ(https://www.mod.go.jp/j/press/news/2022/08/04d.html

 国防部によると、中国軍は4日午後1時56分から4時の間に、台湾の▽北部、▽東部、▽南部──の周辺海域に弾道ミサイル11発を発射した。日本防衛省は台湾時間2時前から3時過ぎにかけて9発が発射され、▽台湾北部に2発、▽東部に4発、▽南部に2発──が落下したと推定している。その飛行経路には台北市の上空が含まれており、中国の弾道ミサイルが初めて台湾の上空を飛翔したことになる。

国際社会に協力呼び掛け

 蔡・総統は4日、中国が故意に軍事の脅威を助長させ、かつ国際的往来が頻繁な航路上で、実弾射撃を伴う軍事演習を行うことは、台湾のみならず、国際社会に対する無責任な挙動だと厳しく批判した。

 蔡・総統は、台湾軍は軍備を強化しており、周辺地域の全ての軍事的動向を厳密に把握していると強調。国際社会に対し台湾の民主主義への支持を求め、一方的で、理性のない軍事的行動を共に食い止めようと呼び掛けた。

/date/2022/08/05/00caiyingwen_2.jpg蔡・総統は、日本語と英語でも談話をフェイスブック(FB)に発表し、われわれは衝突を助長させたり、争いの火種を作ったりせず、主権と国家の安全を守り、民主主義と自由の防御線を堅守すると強調した(蔡・総統FBより)

7日まで警戒

 軍関係者によると、中国が発射した弾道ミサイルは地上設置型で、少なくとも3種類以上を発射したとされる。国防部はミサイルの種類や発射場所など詳細を発表していない。

 今回の弾道ミサイル発射に対して、緊急アラートの発信はなかった。台湾では自然災害や空襲など市民に危険が差し迫っていると判断された際に緊急アラートが発信される。国防部は、弾道ミサイルは大気圏外を飛翔し、地上に危害を及ぼさないと判断したため発信しなかったと説明した。元軍関係者からは、現在の防空システムの性能では探知できなかった可能性が指摘されている。

 中国の軍事演習は7日正午までの予定で、きょう以降も弾道ミサイルが発射される可能性がある。

/date/2022/08/05/00china_2.jpg

中国軍機、3日連続で中間線越え

 国防部は4日、中国軍機22機が同日、台湾と中国の事実上の停戦ラインとなっている台湾海峡の中間線を越えたと発表した。国防部は5日午前、同日も午前11時までに中間線越えがあったと発表した。3日も中国軍機22機が中間線を越えた。

 陸軍金門防衛指揮部(金防部)は4日、無人機(ドローン)延べ4機が、金門島の西側にある烈嶼島と、東側にある北碇島付近の制限区域上空を飛行したと指摘した。3日にも所属不明の飛行物体が北碇島付近を飛行しており、中国が所有する無人機とみられている。

 

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