ニュース 社会 作成日:2022年9月23日_記事番号:T00104940
ワイズ横丁新型コロナウイルス対策本部の中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)の王必勝・指揮官が22日朝に出演したラジオ番組で、入境後3日間の外出制限「居家検疫」を撤廃し、入境後7日間が条件付きで外出可能な「自主防疫」措置(いわゆる「0+7」)となれば、都市交通システム(MRT)など例外的な状況以外は、マスク着用が不要になる方向と語り、台湾でもいよいよ外出時のマスク着用義務が撤廃されるのかと予想されていた。ところが、同日の閣議後に開かれた行政院の記者会見で、早ければ10月13日に「0+7」に移行すると発表した後には、王・指揮官は一転して、インフルエンザの流行などを考慮して、マスク着用義務はまだ続くとトーンダウンした。
王・指揮官は、域内の感染状況の傾向が明確になってから、マスク着用義務の緩和について検討すると説明した(22日=中央社)
王・指揮官はラジオ番組に出演時は、市民はマスク着用義務に協力的で、簡単かつ効果的な感染対策だと指摘しつつ、現時点では原則着用で一部状況下で着用を免除しているが、今後は原則不要で公共交通機関など閉鎖された空間のみ着用を求めると語っていた。外出時の着用義務を解除する時期については、「0+7」導入後を計画しており、シンガポールなど近隣諸国を参考に、屋外と屋内でそれぞれ別々のガイドライン(指針)を設けると語り、マスク着用義務の解除が近いとの印象を与えた。
ところが、同日の番組直後に、行政院が10月13日にも「0+7」を導入すると発表した後、王・指揮官は態度を一変。新型コロナ感染状況はまだピークで、今後どの程度まで減少するか先が読めず、マスクの着用義務を検討するのは今ではないと語った。
ラジオ番組での自身の発言について王・指揮官は、マスク着用義務の今後の可能性を示しただけで、まだ具体的な議論は行っておらず、「0+7」導入とも連動しないと弁明した。オミクロン株の派生型「BA.5」の感染がピークアウトした後も、年内は市中感染が続く見通しで、秋や冬にはインフルエンザやかぜが流行するので、マスク着用義務の緩和はまだ先と語った。
薛瑞元・衛生福利部(衛福部)長も23日の立法院の答弁で、インフルエンザの流行時期に入るため、マスク着用を続けて、予防した方がいいとの考えを示した。
王・指揮官が閣議後に態度を一変させたと受け取れる状況に対し、11月の台北市長選の国民党公認候補、蒋万安・立法委員は、王・指揮官と、前指揮官で台北市長選の民進党公認候補の陳時中氏の2人は「民進党の子分だ」と指摘し、防疫政策に政治的な思惑を持ち込んでいると批判した。
これに対し王・指揮官は、「私は誰の子分でもない。指揮センターは中立であり、全ての市民のために働いている」と強く反論した。
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