ニュース 社会 作成日:2025年11月24日_記事番号:T00125474
ワイズニュースこぼれ話日本のパスポート保有率は17%なのに対し、台湾は60%に上ると一時期、話題になりました。では実際に、台湾の人々はそんなによく海外に出かけているのでしょうか?

■昨年の出境は3人に1人
交通部観光署(観光庁に相当)の統計によると、2024年の台湾からの出境は延べ1684万9000人で、そのうち日本への旅行者は延べ600万人でした。一方で、訪台外国人旅行者は延べ785万7000人で、日本からの旅行者は延べ130万人でした。
24年の訪台外国人、786万人どまり
https://www.ys-consulting.com.tw/news/120232.html
この統計は延べ人数のため、同じ人は何回もカウントされます。いわゆるリピーターでかさ上げされているのではないかという疑問がありました。
そんなときに目にした行政院主計総処の統計によると、台湾に戸籍がある2337万人のうち、2024年に出境の記録がある人は856万人(37%)、出境していない人は1481万人(63%)とのことでした。ということは、昨年出境した人は3人に1人で、1年に2回ほど出境している計算です。
■海外就労者は2.8%
とはいえ、皆が皆、海外旅行に行っているわけではありません。昨年の出境記録がある856万人のうち、104万8000人(2.8%)は90日以上海外に滞在していました。このうち、海外で働く台湾人は66万6000人と推計されています。われわれのように、海外で生活し、働いている台湾人の数です。海外で働く台湾人は、コロナ禍で一時は半減しましたが、コロナ前の水準に戻りつつあります。
就業先は、中国(香港、マカオ含む)は23万1000人と、コロナ前より4割減りました。一方、米国は13万7000人と、コロナ前より5割増加しました。20日付ワイズニュースでご紹介した通り、米中貿易戦争でのサプライチェーン(供給網)の再編が色濃く反映されています。
台湾人の海外就業、日韓が17.5%増
https://www.ys-consulting.com.tw/news/125439.html
一方、日本の外務省の海外在留邦人数調査統計によると、海外在留邦人数は129万3000人。日本の人口1億2000万人の1.07%。台湾の半分以下でした。
青木樹理
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