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《イラン軍事衝突》台プラが不可抗力宣言、エチレンなど減産や受注停止【図表】(トップニュース)


ニュース 石油・化学 作成日:2026年3月11日_記事番号:T00127302

《イラン軍事衝突》台プラが不可抗力宣言、エチレンなど減産や受注停止【図表】(トップニュース)

 台塑集団(台湾プラスチックグループ)の台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル、台塑化)と台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス、台塑)は10日、自然災害や戦争などの非常事態で供給義務が免除される「フォースマジュール(不可抗力)」を顧客に通知したと明らかにした。台塑化は、原料の到着時期が不透明になったため、エチレンやプロピレンを減産し、4月から石油製品のスポット受注を一部停止すると説明した。川下の台塑は、ポリ塩化ビニル(PVC、塩ビ)、ポリエチレン(PP)、ポリプロピレン(PE)などを減産する。中東情勢の緊迫が続き、台湾の石油業界にも影響が広がっている。11日付経済日報などが報じた。

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 台塑化は、購入した原料の多くが輸送中で、到着時期が未定のため、たとえ生産量を減らしても、従来計画通りに供給できない可能性があり、顧客に対し不可抗力宣言を出したと説明した。

 不可抗力宣言は、完全に供給を停止するという意味ではなく、もし今後、供給量が不足した場合、顧客が公平に製品を入手できるよう、実際に供給できる量に基づいて割り当てると説明した。

 台塑化は、エチレンやプロピレンを減産するほか、ガソリン、軽油、航空燃料など製品は既存の3~4月の輸出契約は履行するものの、4月からのスポット受注は当面受け付けないと説明した。

 台塑化は、製油所は現在、通常通り操業しているが、3月20日以降の原油の到着が遅れる可能性があり、それによって稼働を決めると説明した。雲林県麦寮郷のナフサ分解プラント2基は稼働率70%前後で操業しているが、もし原料のナフサが調達できなければ、うち1基の操業を停止することを検討する。

 中国やタイなどは石油製品などの輸出を停止している。台塑化は、現時点で台湾政府からの要請はないが、今後、もし政府が輸出を制限すれば、同社は生産を調整すると説明した。

■南亜プラも受注見合わせ

 台塑は、PVCやPE、PPなどの製品を減産する。

 南亜塑膠工業(南亜プラスチックス、南亜プラ)の呉嘉昭・董事長は、同社は不可抗力宣言を出さないが、原材料調達や価格が不透明なため、当面は価格提示を行わず、受注を停止すると説明した。

 台湾化学繊維(フォルモサ・ケミカルズ&ファイバー、台化)の呂文進・総経理は、もし台塑化からの供給量が大幅に減少したり、供給が中止されれば、不可抗力宣言を検討すると述べた。同社の受注の大部分が当月に決まるので、在庫で当月分の受注に対応できるが、供給量は大幅に減少すると説明した。

■CPC、現在は通常供給

 公営の石油元売り最大手の台湾中油(CPC)は、現時点で、エチレンやプロピレンなどの基礎原料は計画通り供給していると説明した。もし中東情勢の緊迫が続き、原料の供給に影響が出れば、石油精製事業部と石油化学事業部が合同で評価し、生産を調整すると説明した。

 

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