ニュース その他分野 作成日:2017年7月3日_記事番号:T00071455
ワイズニュース創刊10周年特集ワイズニュースはおかげさまで2007年7月の創刊より10周年を迎えることができました。ひとえに読者の皆さまのご支持あってこそと深く感謝しております。
この場をお借りして、ワイズニュースの生みの親、発行人の吉本康志(ワイズコンサルティンググループ代表)から創刊当時の思いや今後の抱負をお伝えします。
Q.在台日系企業の経営をサポートするワイズコンサルティングが、日本語の経済情報サービスのワイズニュースを始めようと考えたきっかけは何だったのですか。
吉本:在台日系企業が日本にいるときと同じようにビジネスに専念できるようサポートするのがワイズコンサルティングのミッションです。私自身も企業経営者として、またコンサルタントとして既存の日本語の経済情報ニュースを利用していましたが、PDFが縦型だったのでパソコンで何度もスクロールしなければならず読みにくいと感じていました。それに、コンサルティング会社は売り上げの変動が激しいフロー型ビジネスなので、今後さらに投資を拡大するためにストック型ビジネスを増やして経営を安定させたいという思いがありました。他にも理由はたくさんありますが、在台日系企業のサービス充実のため、自社で日本語の経済情報ニュースを手掛けることを決断しました。
Q.実際にワイズニュースを創刊してからどのような苦労がありましたか。
吉本:創刊当初、ワイズコンサルティングはコンサルテイング会社として信用できても、メディアとしては信用できないとよく言われました。その上、ワイズニュースなら1カ月当たり3,000台湾元で他社の半額以下ですと説明しても、なぜか他社は無料だと勘違いしていた日系企業が多く、会員獲得に苦労しました。その後、リーマンショック(2008年9月)が起こり、日本本社から経費の見直しを命じられた日系企業が他社の料金の高さに気づいたおかげで、ワイズニュースへの乗り換えが進みました。
Q.ワイズニュースを創刊してよかったことは何ですか。
吉本:信用が高まったことです。コンサルタントは、空気を売っているようなものなので、すぐに理解されるのは難しかったのですが、ワイズニュースを通じて、ワイズ全体への理解が深まり、信頼できる会社だとすぐに認識してもらえるようになりました。
初対面の方も含め「ワイズニュースを読んでいます」「吉本さんのコラム読んでいます」「ワイズのセミナーに参加しようと思っていました」などとよく言われるようになりました。これまで駐在員は数年ごとに交代するので、信頼関係が構築できても帰任してしまうのがネックでしたが、ワイズニュースを通じて長いお付き合いができ、おかげさまで会員は日系企業580社と、日本工商会を上回る規模になりました。
それともう一つ。テレビや新聞など台湾メディアの報道に誤報があっても、ワイズニュースは確認を経て正しい情報が掲載されていると喜ばれることが多く、これはうれしいですね。
Q.ワイズニュースの今後の抱負をお聞かせください。
吉本:ワイズニュース創刊のために編集長として吉川直矢をスカウトしたのは、彼のジャーナリストとしての素晴らしい企画力が理由でした。編集部は現在少人数体制でストレートニュース(通常のニュース)が大部分ですが、将来的には自主企画したオリジナルの記事を増やし、読者がもっと知りたい、ためになる、深い話も並行して提供していければと思っています。
(聞き手・ワイズメディア 青木樹理)
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