ニュース 医薬 作成日:2021年5月26日_記事番号:T00096333
中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は25日、6月に海外メーカー製の新型コロナウイルス感染症ワクチン200万回分が到着し、8月には台湾メーカー製ワクチンを含む1,000万回分以上を提供できると説明した。1回目だけなら1,200万人分、2回の接種ならば600万人分と、台湾の人口約2,350万人の半数~4分の1が接種できる見通しだ。26日付中国時報などが報じた。
3000万回分を確保
蔡英文・総統は26日、海外製と台湾製のワクチン3,000万回分を購入済みで、今後数カ月、数回に分けて引き渡しを受けると説明した。
経済日報によると、8月末までに確保できるワクチンは、▽海外メーカー製のワクチン200万回分、▽高端疫苗生物製剤(メディゲン・ワクチン・バイオロジクス)と聯亜生技開発(UBIアジア)製が各500万回分──。
陳・衛福部長は、6月と8月にワクチンが届くと説明しつつ、メーカー名などは明らかにしなかった。各方面がプレッシャーを受けているので、詮索しないでほしいと語った。一方、ワクチンの共同購入の国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」に対し、ワクチン分配スケジュールが別の要素の影響を受けないようにしてほしいと訴えた。
COVAXから分配される英アストラゼネカ(AZ)製ワクチンは全102万回分。4月に19万9,200回分、5月19日に41万400回分が到着した。残りは6月末までに届くとされる。
台湾政府はこの他、アストラゼネカと1,000万回分、米モデルナと505万回分の購入契約を結んでいる。うちアストラゼネカの11万7,000本が3月に台湾に到着した。
25日、全県市の防疫レベル第3段階(レベル3)が6月14日まで延長された。外出自粛や企業のテレワーク(リモートワーク、在宅勤務)が広がる一方、ワクチンや検査キット需要が高まっている。
28日接種開始、41万回分
陳・衛福部長は同日、19日に到着したアストラゼネカ製ワクチン41万回分の接種を28日より開始すると発表した。まずは感染者と接触が多い防疫担当者、次に感染拡大が深刻な地域を優先すると説明した。台北市や新北市に多く割り当てるとみられる。
指揮センターの計画によると、公費接種の優先順位1〜3位の▽医療関係者、▽政府機関の防疫対策に従事する職員など、▽台湾資本の航空会社の乗務員や防疫タクシーの運転手など高リスク業務従事者──への接種を優先する。既に1回目の接種を終えた人向けに、2回目の接種用として一定量を使用する予定だ。
他にワクチンの残りは2万3,000回分。24日までに接種が完了した人は延べ31万1,678人で、公費が27万640人、自費が4万1,038人だった。2回目の接種を終えたのは2,821人。
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