日本が追加供与したアストラゼネカ（ＡＺ）の新型コロナウイルス感染症ワクチン113万回分と、台湾が調達した62万6,000回分の計175万6,000回分が相次いで到着したことを受け、中央流行疫情指揮中心（中央流行疫情指揮センター）は８日、早ければ16日にも▽優先順位第９位、18～64歳のハイリスク疾病・難病患者、重大疾病者、▽第10位、50～64歳の成人──の接種を開始すると発表した。９日付自由時報などが報じた。

台北市の円山大飯店（グランドホテル）は８日、日本からのワクチン追加供与に「アリガト」の文字を灯し、感謝の意を示した（８日＝中央社）

　12日午後５時までに接種予約システム（1922.gov.tw）で接種意志を登録し、ショートメッセージが届けば、13日からワクチン接種の場所や日時などが予約ができる。

　指揮センターは、過去２日に到着したワクチン175万6,000回分について、検査やラベル貼付の作業終了後、15日に医療機関へ配送し、16日から全県市で接種開始する予定と説明した。

　指揮センター指揮官の陳時中衛生福利部（衛福部）長は９日、登録は200万人を超えたと説明した。対象者は、▽優先順位第９位、387万5,000人、▽第10位、530万人──で計917万人。

ワクチン接種率12％に

　指揮センターの統計によると、１回以上ワクチンを接種した人数は延べ289万人で、接種率は12.12％。

　ワクチン接種後に死亡したケースのうち、８日までに解剖したのは77件で、うち56件は慢性疾患と関係があった。その他、▽窒息、５件、▽頚椎骨折、２件、▽気道閉塞、１件、▽肺炎の疑い、５件、▽泌尿器感染、２件、▽気管チューブへの液体逆流、１件、▽喉頭炎、１件、▽胃腸穿孔・腹膜炎、１件、▽消化器の出血、１件、▽調査中、２件──。

【セミナー情報です】

在台日系企業の幹部としての自覚を持ち、組織力発揮の立役者に！日本人向け管理者研修、７月23日開講。オンライン受講も可能です。
検索は「７月23日、管理者研修」。

【セミナー情報の詳細はこちら】
https://www.ys-consulting.com.tw/seminar/92162.html