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《新型肺炎》BNTワクチン93万回分到着、9月中旬にも接種へ(トップニュース)/台湾


ニュース 医薬 作成日:2021年9月2日_記事番号:T00098162

《新型肺炎》BNTワクチン93万回分到着、9月中旬にも接種へ(トップニュース)/台湾

 独ビオンテック(BNT)の新型コロナウイルス感染症ワクチン93万回分がきょう2日午前7時ごろ、桃園国際空港に到着した。約2週間で検査・封緘が完了し、9月中旬にも接種を開始する見通しだ。12〜17歳の学生などに優先的に接種する。メディアの報道によると、1週間後にさらに91万回分、中秋節(旧暦8月15日、今年は9月21日)前後に160万回分が台湾に到着するとみられている。聯合報電子版などが伝えた。

/date/2021/09/02/00bnt_2.jpg陳・衛福部長(左4)のほか、TSMC慈善基金会董事長で、TSMC創業者の張忠謀氏の妻で郭氏のいとこの張淑芬氏(左3)らが、感謝のメッセージボードを掲げてワクチンを搭載した貨物機を出迎えた(2日=中央社)

 ビオンテックのワクチンは、欧州の国際貨物航空会社、カーゴルックス航空の貨物機に搭載され、1日午後、ルクセンブルクを出発し、アゼルバイジャン経由で桃園空港に到着した。

 到着機を出迎えた中央流行疫情指揮中心(中央流行疫情指揮センター)指揮官の陳時中・衛生福利部(衛福部)長は、ワクチンを調達した▽ファウンドリー最大手、台湾積体電路製造(TSMC)、▽鴻海精密工業系の慈善団体、永齢基金会、▽仏教系慈善団体の仏教慈済慈善事業基金会(慈済基金会)──に対し、非常に努力して契約締結までの困難を克服したと指摘した。また、鴻海の創業者、郭台銘(テリー・ゴウ)氏が欧州に出向き、詳細を詰めて手配してくれたと、衛福部を代表して感謝の意を示した。

 ▽TSMC、▽永齢基金会、▽慈済基金会──は7月、台湾向け販売代理権を持つ中国の上海復星医薬と、ワクチン各500万回分、計1,500万回分の調達契約を締結した。初回の到着は当初、中秋節の連休前後とみられていたが、2週間以上早まった。

 郭氏が29日にフェイスブック(FB)に投稿したところによると、ビオンテックのワクチンは年内に800万〜900万回分が到着する見通しだ。

9月新学期で学生優先

 ビオンテックのワクチンは12歳以上に接種可能だ。2回の接種が必要で、1回目と2回目の間隔を10〜12週空ける。

 接種の優先順位第1位は12〜17歳の学生で、学校で集団接種を実施する。2位は18〜22歳の若者で、ワクチン接種意思登録・予約システムを通じて接種予約を行う。9月の新学期シーズンを迎えたことを受けた措置だ。

 指揮センターは、その他の対象者への接種は、新型コロナの感染状況、ワクチンの接種状況や到着を総合評価して決定すると説明した。

 ワクチン接種意思登録・予約システムで、ビオンテックのワクチンの接種意思を登録したのは1日午後5時時点で331万1,293人。

 2日付中国時報は、指揮センターがビオンテックのワクチン接種を12〜22歳の若者に優先すると決定したことを受け、従来は医療関係者や防疫対策の担当者など優先接種の対象者以外は、年齢が高い順に接種するとしていた方針が変更され、接種が進んでいない30〜40代の青壮年世代で不満が高まっていると指摘した。

 

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