ニュース 自動車・二輪車 作成日:2021年11月2日_記事番号:T00099273
10月の新車登録台数は、前月比14.2%減、前年同月比11.3%減の3万5,297台だった。トヨタ自動車の台湾総代理店、和泰汽車が10月初旬に予測していた4万台を約1割下回った。輸入車の新車登録台数は市場シェア40.6%と、近年まれに見る低水準となった。和泰汽車は、車載用半導体の供給不足が要因だと指摘。業界関係者は、海運の港湾混雑が特に高級輸入車の納車に影響を与えていると指摘した。2日付経済日報などが報じた。
首位の和泰汽車は、前年同月比2%減の1万1,828台(レクサス含む)だった。市場シェアは33.5%で、年初来で最も高かった。車種別では、台湾生産スポーツ用多目的車(SUV)「カローラクロス」が3,295台で首位だった。輸入SUVの「RAV4」は2,532台で車種別2位だった。台湾生産セダン「カローラアルティス」が1,715台で4位、輸入新型スポーツカー「GRヤリス」は817台で9位だった。
2位の中華汽車工業(チャイナ・モーター、CMC)は、前年同月比17.6%減の3,674台だった。シェアは10.4%。台湾生産「VERYCA(ヴェリカ)」は1,289台で、車種別の6位だった。
3位は、台湾生産車が主力の福特六和汽車(フォード六和モーター)で、前年同月比19.6%増の2,723台と、上位8社の中で唯一のプラス成長だった。台湾生産車全車種の自動運転システムをレベル2に無料アップグレードしたことが奏功し、年初来で2番目の高水準だった。台湾生産セダン「フォーカス」が1,373台で車種別5位、台湾生産SUV「クーガ」が1,141台で8位だった。
4位は台湾本田(ホンダ台湾)で、前年同月比5.2%減の2,537台だった。台湾生産「CR-V」が1,767台で、車種別3位だった。
5〜8位は、▽裕隆日産汽車(インフィニティ含む)、2,438台(前年同月比35.2%減)、▽台湾賓士(メルセデス・ベンツ台湾)、1,891台(27.2%減)、▽ポルシェやBMWなどの販売ディーラー、汎徳永業汽車(パン・ジャーマン・ユニバーサル・モーターズ)、1,621台(12.8%減)、▽三陽工業(SYM)傘下で、韓国の現代自動車(ヒョンデ・モーター)の台湾総代理店の南陽実業、1,176台(4.8%減)──だった。
輸入車シェア急減
ベンツの納車台数1,891台は、過去1年8カ月で最低だった。レクサスも減産の影響を受け、1,215台(前月比33.4%減、前年同月比36.9%減)にとどまった。テスラなど、ほかの欧州や日本メーカーの輸入車を合わせると5,000台以上が供給不足となっている。
輸入車の新車登録台数は1万4,348台で、前月比23.7%減、前年同月比14.9%減となった。シェアは40.6%に、前月の45.7%から低下した。
11月は前年並みへ
ただ、1〜10月の新車登録台数は36万9,449台で、前年同期比1.1%増だった。
11月の新車登録台数は、新型コロナウイルス域内感染状況の安定や、各社の販売促進に加え、輸入車の納車がずれ込むことで、前年と同水準の4万1,000台の予測だ。各社は、年末にかけて新車供給が回復すると楽観視している。ディーラーは、コロナ後も新車の購買意欲は下がらず、供給できるかが鍵になると強調した。
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