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【ワイズリサーチ】自動車および部品業界の現状と展望
——13年第3四半期


リサーチ 経営 台湾事情 作成日:2013年12月12日

機械業界 自動車・二輪車

【ワイズリサーチ】自動車および部品業界の現状と展望
——13年第3四半期

記事番号:T00062546

 在庫管理のため台湾自動車業界は生産を抑えており、今年度第3四半期の生産実績に影響を与えている。当期の生産指数は前年同期比3.38%減となる96.53に減少したほか、今年6〜9月の売上高指数も、前年同期比3.31%減となる98.08まで低下した。並びに、産業細分類別を見ると、▽自動車製造業界が0.04%減▽車体製造業界が23.39%増▽自動車部品製造業界が0.13%減——となっている。

 最近三カ月は減産の影響を受けて、労働生産性指数が前年同期比3.75%減、単位労働コスト指数が同6.35%増となったが、就労人口が2.54%増で平均賃金も0.72%増と成長を記録した。メーカーの減産に逆行して雇用と賃金が増加したことから見て、業者は当業界の市場を楽観視していることが見て取れるが、生産部門が展開戦略の中心ではないため、雇用/賃金/生産の関連性が低下したものと見られる。そのため、世界展開における当業界の役割を継続的に調整して、サプライチェーンにおける台湾の割合を低下させれば、当業界の労働需要は生産ラインから経営部門に移行していくだろう。

 Q3に国内自動車販売台数は前年同期比1.9%増となる9.02万台まで増加したが、国産車販売が0.7%減、輸入車が31.2%増であることから見て、台湾は高価格自動車を購入する傾向が強まってきていることがわかる。 最近三カ月では自動車の輸入額は7.24%増となる404.04億米ドルと成長しながらも、国内自動車売上高指数が衰退していることから、国産車の売上はいまだ改善されていないことが分かる。また、欧米の需要増加および中国市場の拡大は、自動車部品の国内大手メーカーのOEM(受託製造) とAM(アフターサービス)業務に好影響を与えており、最近三カ月の当業界における輸出額は7.01%増となる340.92億台湾元にも達した。並びに、▽日本9.72%増▽米国8.97%増▽中国12.67%減——という国際市場における当業界の輸出競争力指数から見て、米国と中国市場における当業界のシェアは前年同期より下降した。自動車の輸入が増加したほか、世界大手メーカーで関税障壁対策である現地生産がおこなわれているため、OEMとAMを主力としている当業界は競争力を示す術がない。

 台湾自動車製造業者は連続3四半期にわたる生産調整により、在庫状態が改善され、車台製造業界も回復し、また9〜10月における国産車販売も好転しており、第4四半期には国内需要も改善が見込まれている。中国自動車業界の生産減速および需要の停滞は、当業界に影響を与える恐れがあるが、台湾の主要自動車部品メーカーは米国需要を楽観視しており、当業界の全体輸出は引き続き成長するとみられる。供給の状況を見ると、今年第4四半期における当業界の生産指数は0.87%小幅減となる100.52に下降しながら、第3四半期より増加する見通しである。

機械業界-自動車・二輪車

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