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【ワイズリサーチ】14年Q1台湾産業用ロボット業界の輸出入状況


リサーチ 経営 台湾事情 作成日:2014年10月9日

機械業界 自動化・ロボット

【ワイズリサーチ】14年Q1台湾産業用ロボット業界の輸出入状況

記事番号:T00062721

一.業界概況

 2013年、台湾に産業用ロボットの関連企業は約100軒あり、その主要業務はロボットアームおよびそのキーコンポーネントの生産である。台湾産業用ロボット業界の生産額は2011年に500億台湾元を突破し、13年に526億台湾元に伸びたほか、2014年には前年比5%増の550億台湾元に成長すると見込まれている。


二.輸出状況

 14年第1四半期に、台湾産業用ロボット業界の輸出額は、13年同期比15.97%増の1,626万米ドルに成長した。更に詳しく分析すると、製造業界は円安ショックによる悪影響から抜け出し、自動化生産設備を導入し、ロボット産業の景気を押し上げたため、1月を除いて14年第1四半期の台湾産業用ロボット業界の輸出額は伸びた。

 台湾産業用ロボット業界の主要輸出先はアジアであり、14年第1四半期の同業界の対アジア輸出額は前年同期比13.71%増の1,137万米ドルに成長し、その中でも45%も占めている対中国輸出額は、同48.36%大幅増の736万米ドルに膨らんだ。

 中国におけるロボットの人口密度はまだ低いが、近年において中国産業用ロボット業界の年間平均売上高は25%の成長率で伸びており、今後どんどん増えていくと見られている。また、14年第1四半期の中近東産業用ロボット市場の売上は連続2年のプラス成長を見せており、産業用ロボットに対する中近東国家の需要が増加していることは明白である。


三.輸入状況

 14年第1四半期の台湾産業用ロボット業界の輸入額は13年同期比4.62%増の1,632万米ドルに伸び、その主要輸入先はアジアと欧州である。同業界の最大輸入先国は総輸入額の48%も占めている日本であるが、14年第1四半期の対日本輸入額は前年同期比12.53%減の770万米ドルに下落した。

 それに対し、中国、ドイツ、シンガポール、韓国の産業用ロボットに対する台湾産業用ロボット業界の需要が増加している。そして、世界大手メーカーは中国における展開の増加に伴い、台湾産業用ロボット業界の対中国輸入額は膨み、14年第1四半期の前年同期比11.64%大幅増に成長し、中国は同業界の第二位の輸入先国となった。

四.将来の動向

 世界の産業用ロボット需要は、2016年に115.5億米ドルに膨らむと予測されている。また、中国の産業用ロボット購入台数は、13年に12年比60%ほど増の36,560台に伸び、世界合計販売台数の5分の1に達したほか、中国が産業用ロボットの最大市場になったため、日本と欧州の大型ロボットメーカーは中国を主要ターゲットにし、競争が激化している。また、中国産業用ロボット市場において、スカラロボットの購入量は顕著に成長しており、その販売台数は08年の227台から12年の2,545台と11倍に爆増した。

 今後製造業は量産だけでは通用しなくなり、従来の自動化装置の代わりにロボットがだんだん導入され始め、ロボットに対する世界需要量は今年20万台に達すると予想されている。このオートメーションの波に乗り、数多くの大手台湾企業はインテリジェント・オートメーション分野に参入し、もしくはアライアンスを組んでいる。これから産業用ロボット分野における中国と米国を観察し、関連の統合技術を開発することは、台湾産業用ロボット業界の未来を大きく左右するだろう。

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