リサーチ

記事番号:T00062940
2015年11月5日0:00

ㄧ、運営状況

 台湾の主要二輪車業者で見ると、光陽と台湾山葉(ヤマハ)は、台湾二輪車市場の販売が成長を続け、なおかつ輸出量も小幅に上昇した恩恵を受け、2015年1〜8月には二輪車の販売量が高まった。光陽は34.80万台(前年同期比3.37%増)に、台湾山葉は25.42万台(同9.70%増)に達した。



 三陽工業(SYM)は経営者が交代し、経営戦略が中間業者の在庫消化を主体にするよう変わったため、二輪車販売量が前年同期比で22.16%減少した。しかし三陽は自動車の販売量が増加したため、2015年1〜8月には三陽の連結売上高は230.21億元に達し、前年同期比では7.68%の減少となった。合騏は他の四輪バギー(ATV)製造業者との競争にさらされ、連結売上高が前年同期比で-21.24%であった。宏佳騰も四輪バギーの主な製造業者であり、自社ブランドであるAEONが欧米市場で競争力を備え、なおかつ15年以降、YAHAMA四輪バギーの受託生産を受注している。ほかにも宏佳騰は、15年6月に台湾で初発売となる三輪安全スクーターによりブランドの登録台数が大幅に増加したため、15年1〜8月には連結売上高が17.04億元に達し、前年同期比で24.62%成長した。

 利益面については、三陽は2015年上半期には連結売上高が減少したものの、粗利率が増加し、加えて営業費用が顕著に減少したため、連結営業利益が黒字に転じ、連結当期純利益も前年同期比で267.02%と大幅に成長した。宏佳騰は連結売上高が大幅に成長したことで、連結当期純利益も黒字に転じた。合騏は連結売上高が減少したほか、粗利率も顕著に下落し、加えて為替差損を認識したことで、15年上半期にはその連結当期純利益に赤字傾向に陥った(表1参照)。


二、主要企業の動向
1.三陽工業

 三陽は経営者が交代し、2015年から経営戦略が中間業者の在庫消化を主体にするよう変わったため、二輪車販売量が前年同期比で22.16%減少した。しかし三陽は、自動車の販売量が増加したため、15年1〜8月には連結売上高が230.21億元となり、前年同期比では7.68%の減少であった。しかし粗利率が増加し、加えて営業費用が顕著に減少したため、連結営業利益は黒字に転じ、連結当期純利益も前年同期比で267.02%と大幅に成長した。

 新製品の開発については、ここ数年は台湾二輪車の販売状況が低迷しているものの、大型二輪車の購買意欲はかなりの強さを保っている。そのため三陽でも積極的に大型二輪車市場に乗り込んでいる。2015年初めに新型「ウルフSB300」を販売してから、更に8月には600CCの紅牌(550CC以上型)大型二輪車・MAXSYM 600iを発表し、価格を30万元以内に抑えることで、三陽の大型二輪車での市場シェアを高めている(表2参照)。

2.合騏工業

 合騏の製造製品は四輪バギーが主体で、海外を主な市場としている。リーマン・ショック以来、四輪バギーの需要は大幅に減少したため、ここ数年の営業実績が芳しくなかった。しかし2013~2014年には欧米経済回復の恩恵を受け、四輪バギーの需要が増加したため、合騏の連結売上高に上昇傾向が見られた。しかしながら、15年以降、ギリシャ問題が再びヨーロッパの経済成長の阻害要因となり、加えて他の業者による競争にさらされたため、15年1〜8月には合騏の連結売上高は2.92億元にとどまり、前年同期比で21.24%と大幅に減少した。

 利益面については、合騏は連結売上高が減少したほかに、粗利率も顕著に下落し、加えて為替差損を認識した。そのため、2015年上半期には連結当期純利益に赤字傾向が見られるようになった(表3参照)。



3.宏佳騰動力科技

 宏佳騰は1998年に設立され、初期には欧米市場での四輪バギーが主な経営内容であった。そのうち受託生産の割合は約6割を占め、自社ブランド「ATV AEON」によって欧米地域でホンダ、ヤマハなどの国際大手メーカーと互角の立場となった。更には、イノベーション・研究開発と高効率の製造品質により、アメリカのATV大手メーカーPolarisによりアメリカ国外で唯一のOEM(相手先ブランド名製造)業者に選ばれた。



 2014年以降、北米での景気回復の恩恵を受け、中間業者は四輪バギーの在庫を増加させた。宏佳騰はこれにより14年には連結売上高が13年比で13%成長した。そして15年以降YAHAMA四輪バギーの受託生産を受注しているほかにも、15年6月に台湾で初発売となる三輪安全スクーターにより、ブランドの登録台数が大幅に増加した。これらにより、宏佳騰は15年1〜8月に連結売上高が17.04億元に達し、前年同期比で24.62%成長した。連結売上高の大幅な成長により、15年上半期での連結当期純利益も前年同期比で黒字に転換する傾向が見られた(表4参照)。


三、未来の展望

 当産業は台湾を主な市場としているため、主計総処が台湾の第2四半期経済成長率が0.52%にとどまると発表してから、多くの研究機関も2015年の台湾経済の成長実績には悲観的であった。この数カ月、台湾の失業率は大幅には増加していないものの、一部業者のなかには無給休暇、更にはリストラの実施まで始めるところも現れた。そのため15年第4四半期には二輪車市場の購買意欲が影響を蒙るだろう。このほかヨーロッパは経済成長の低迷が続き、加えてアメリカでも二輪車市場への購買意欲がかなり低迷しており、共に台湾二輪車の輸出実績には不利な要素となっている。そのため第4四半期には台湾二輪車製造業の販売量は前年同期比で減少するであろう。しかし台湾大型二輪車は依然として購買意欲が高いことで、平均販売価格が上昇するため、第4四半期には台湾二輪車製造業の販売額減少幅は販売量に比べて軽微であろう。



 台湾では二輪車販売量が減少し、加えて外需が縮小する。そのため二輪車部品製造業については、第4四半期にはその販売量も減少するため、2015年第4四半期での台湾二輪車および部品製造業の販売額も減少傾向が見られると予想されている。

 

販売レポート
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2018年在台日系企業賞与レポート 2018.12 5,000 会員優待価格あり 書籍、カラー印刷
2018年在台日系企業給与レポート 2018.07 10,000 書籍、カラー印刷、80ページ
台湾陸上・洋上風力発電市場調査報告書 2018.11 600,000 【電子版】 第Ⅰ部 300,000台湾元/ 第Ⅱ部 400,000台湾元/ 第Ⅰ部&第Ⅱ部 600,000台湾元 【紙面版】 第Ⅰ部 250,000台湾元/ 第Ⅱ部 250,000台湾元/ 第Ⅰ部&第Ⅱ部 500,000台湾元  紙ベースか電子版
台湾送電事業市場調査 2018.05 400,000 電子版500,000台湾元 書籍、カラー印刷、120ページ
台湾油圧市場調査レポート 2018.05 200,000 PDF、19ページ
台湾ホテル市場調査報告書 2018.01 100,000 電子版 120,000台湾元 書籍/PDF、80ページ
再生エネルギー業界の動向 2018.05 50,000 PDF、15ページ
工作機械業界の動向 2018.05 50,000 PDF、18ページ
金型業界の動向 2018.05 50,000 PDF、16ページ
御制センサー業界の動向 2018.05 50,000 PDF、13ページ
医療器具業界の動向 2018.05 50,000 PDF、15ページ
新竹・苗栗エリア半導体業界給与調査 2018.01 50,000 PDF、27ベージ
ワイズ機械業界ジャーナル 週一回 36,000 PDF、毎週メール配信
2017年在台日系企業賞与レポート 2017.12 5,000 書籍、カラー印刷 46ページ
2017年在台日系企業給与レポート 2017.07 10,000 書籍、カラー印刷
2016年在台日系企業賞与レポート 2016.12 5,000 書籍、カラー印刷
2016年在台日系企業労働条件報告書 2016.10 10,000 書籍、カラー印刷
2016年台湾健康食品市場調査 2016.04.15 100,000 割引価格NT$90,000 書籍、125ページ
台湾人出向社員の待遇調査レポート 2016.04.15 5,000 書籍、25ページ
2016年在台日系企業給与レポート 2016.07 10,000 書籍、カラー印刷
台湾企業倒産危険度ランキング 2015年版 2016.06 6,000 書籍、カラー印刷
2015年度在台日系企業賞与レポート 2015.12 5,000 書籍、カラー印刷
2015年度「在台日系企業 給与レポート」 2015.07 10,000 書籍、カラー印刷
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2014年版「給与&労働条件レポート」 2014.07 10,000 紙面、カラー印刷
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