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【BtoC最前線〜台湾の流通と消費動向】ワイズリサーチのConsumer Report 第11回 汁なし麺(乾拌麺)


リサーチ 経営 マーケティング 台湾事情 その他 作成日:2021年10月12日

コンシュマーレポート

【BtoC最前線〜台湾の流通と消費動向】ワイズリサーチのConsumer Report 第11回 汁なし麺(乾拌麺)

記事番号:T00098852

ワイズリサーチのコンシュマーレポートは、台湾消費者のビッグデータから消費動向、売れ筋商品、流通チャンネル別の販売動向に関する最新情報をまとめています。

台湾旅行のお土産として日本人に人気のインスタント汁なし麺(乾拌麺、いわゆる汁なしの混ぜそばのこと)は近年、レストランの味に負けずとも劣らない高級志向のインスタント麺の数々が登場し、台湾で話題を集めている。今回はインスタント汁なし麺の主要販売チャンネルである▽スーパーマーケット▽量販店▽電子商取引(EC)サイトの消費データに基づき、5/10〜8/31期間中の購買人数と一人あたりの消費金額の変化から、販売状況を分析する。

インスタント汁なし麺の販売は5月第2週がピーク
その反動で5月第3週は20.5%減

新型コロナウイルス感染症の市中拡大が発生した当週(5/10〜5/16)、汁なし麺の各主要販売チャンネルの購買人数と一人あたりの消費金額はピークに達したが、その反動で5月第3週から汁なし麺の購買人数と一人あたりの消費金額は前週比20.5%減で、さらに数週間に渡って減少傾向を続けた。これは、新型コロナの影響で消費者は防疫物資として汁なし麺を買い溜めたことが考えられる。加えて、汁なし麺は保存が効くため、購買人数と一人あたりの消費金額の減少傾向7月末まで継続し、8月2日の週に入ってから初めてプラス成長(前週比12.4%増)に回復した。

父の日商機で8月第1週のECサイトの購買人数は27%増
量販店の購買人数は13.3%増

汁なし麺の三大販売チャンネルの販売状況を見ると、8月第1週ではECサイトの購買人数は前週比27.47%増、量販店の購買人数は同13.3%増で、父の日商機の影響と考えられる。また、全販売チャンネルの購買人数が上位5位の販売チャンネルは順に▽コストコ▽全聯福利中心(PXマート)▽momo購物網(momo)▽家楽福(カルフール)▽蝦皮購物(Shopee)――だった。

8月の乾拌麺販売ランキング 曽拌麺が量販店トップ スーパーマーケットとECサイトの販売トップは老媽拌麺
消費者向けに電子レシートを保存できるアプリを提供するインボス社(invos Data)がまとめたデータによると、8月の乾拌麺ブランド別総合販売ランキングの上位10位は順に①曽拌麺②大師兄銷魂麺舖③老媽拌麺④瓦城⑤賈以食日⑥KiKi⑦大甲乾麺⑧千拌麺⑨麺大師⑩吳独麺ブランドだった。

CMに美食家で有名なタレント兼俳優の曽国城を起用した曽拌麺(Tseng noodles)は実体店舗の販売トップで、老媽拌麺(ラオマ・バンメン)はECサイトの販売トップを占める。タイ料理レストランなどを展開する瓦城泰統集団(TTFB)が出したタイ風汁なし麺の8月の販売は好調のため、ランキングは9位も上昇した。
インスタント汁なし麺市場においては宣伝のタレント起用と大手食品ブランドの製品が二強だが、「iFit微卡」や「年方十八」は高繊維・低カロリーのコンニャク麺製品をリリースし、健康志向の低GI飲食ブームに乗って、一定の市場シェアを拓いた。

        

 

※データ提供:引客数據invos Data
・消費データの観測期間:5/10〜8/31
・観測対象:約60,000件の乾拌麺消費データ
・観測チャンネル:スーパー、量販店、ECサイトなど計3,704店舗

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