リサーチ 経営 マーケティング 台湾事情 その他 作成日:2021年9月13日
コンシュマーレポート記事番号:T00098370
ワイズリサーチのコンシュマーレポート は、台湾消費者のビッグデータから消費動向、売れ筋商品、流通チャンネル別の販売動向に関する最新情報をまとめています。今回は炭酸水の販売状況を紹介します。
台湾では近年健康志向が高まり、従来の炭酸飲料より、無糖の炭酸水を飲用する消費者が増えてきている。本レポートは売上高、来店客数が上位4位の主要販売チャンネル▽コンビニエンスストア▽スーパーマーケット▽量販店▽電子商取引(EC)サイトの販売データに基づき、5/10〜8/22の購買人数と一人あたりの消費金額から、炭酸水の販売状況を分析する。
炭酸水の販売主力は実店舗 新型コロナウイルス感染症の市中拡大後 購買人数は26.3%減
新型コロナウイルス感染症の市中拡大が発生した当週(5/10〜5/16)では、各主要販売チャンネルの来店客数は大幅に減少した。とくにコンビニエンスストアの来店客数の減少幅は3割弱に達し、減少幅は最も高かった。一方で、ECサイトへの影響は軽微で、来店客数(アクセス数)の減少幅は僅か8%だった。各主要販売チャンネルの来店客数の減少は、6月第2週で初めて回復の兆しを見せ、とくにスーパーマーケットの来店客数の増加幅が目立ちもので、2割を超えた。
618商戦 ECサイトのアクセス数は8割増
618商戦当週(6/14〜6/20)では、ECサイトの平均購買人数は82%増だった。このうち、momo購物網(momo)の購買人数は120%増と全販売チャンネルのトップに登った。なお、6/14〜6/20では全ECサイトの購買人数ランキングは高い順に▽momo購物網(momo)▽PCホーム24h購物▽蝦皮購物(Shopee)▽東森購物(ETモール)▽Yahoo奇摩購物中心ーーだった。
8月の炭酸水販売ランキング 泰山が総合トップ 量販店の販売トップはネスレ
消費者向けに電子レシートを保存できるアプリを提供するインボス社がまとめたデータによると、2021年の8月の炭酸水メーカー別の販売ランキングの上位10位は順に▽泰山企業▽コカ・コーラ▽金車(キングカー)▽雀巢(ネスレ)▽全家(台湾ファミリーマート)▽味丹企業(ベダン)▽維他露食品(ビタロン・フーズ)▽趣多※(Chido)▽台塩実業(TAIYENバイオテック)▽名牌食品ーーだった。(※趣多はブランド名)
このうち、泰山企業のCheersは全ブランドの販売トップで、コカ・コーラの老舗炭酸水ブランドの舒味思(Schweppes)はライムとプレーンの炭酸水商品で2位を占める。なお、台湾ファミリーマートの自社製品のFamilymart collectionでリリースした炭酸水シリーズは、台湾ファミリーマートのみで販売しているが、販売は好調を示し、ランキング上位に食い込んでいる。
※データ提供:引客数據invos Data
・消費データの観測期間:5/10〜8/22
・観測対象:48万件の消費データ
・観測チャンネル:コンビニ、スーパー、量販店、ECサイトドラッグストアなど計16,000店舗
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