ニュース 政治 作成日:2025年6月12日_記事番号:T00122239
台湾有事台湾の民間シンクタンク、台北政経学院基金会(TSEF)の和平與安全中心(平和安全センター、CPAS)は10〜11日、中国が台湾を武力侵攻したとの想定で兵棋演習(軍事シミュレーション)を実施した。演習に参加したデニス・ブレア元米太平洋軍司令官は、米国が中台間の戦争に介入するかどうかは、衝突の原因が何かによって決まると指摘し、台湾側の挑発により衝突が発生した場合、米国が介入する可能性は低くなると語った。台湾に自衛の能力と意志があるかも、介入の重要な鍵を握ると述べた。12日付聯合報が報じた。
兵棋演習を主催した台北政経学院基金会の黄煌雄・董事長(左3)が記者会見した(11日=中央社)
今回の演習は、▽管制、▽中国、▽台湾、▽米国、▽日本──の5チームに分かれて実施された。ブレア氏のほか、台湾から元国防部参謀総長の李喜明氏、日本からかつて自衛隊制服組トップの統合幕僚長を務め、現在は行政院(内閣に相当)の政務顧問を務める岩崎茂氏や元海上幕僚長の武居智久氏が参加した。
演習では中国チームが奇襲を仕掛け、比較的守りの弱い台湾周辺の離島を奪取した後、ヘリコプターやパラシュート部隊、水陸両用部隊といった兵力を投入して、離島の澎湖諸島や台湾本島最南端の恒春半島を占領、さらに東部の宜蘭県、花蓮県、台東県に侵攻したという想定で行われた。
これに対し、米国チームが派兵して台湾側の航路の安全、物資の供給維持を確保した。また、中国チームが軍事行動に出た際には、台湾チームに対し、反撃の有無を確認した。
日本チームは、自衛隊が自発的に介入することはあり得ず、日米同盟に基づき、米国軍の行動を補助する形で関与すると表明した。
このほか日米チームは、全面戦争となった場合、「一つの中国政策」を放棄し、台湾の独立を承認する可能性があるとの認識を示した。
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