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第82回 ネズミ1匹で100元贈呈、ハンタウイルス対策あれこれ


ニュース 社会 作成日:2026年5月18日_記事番号:T00128501

ワイズニュースこぼれ話

第82回 ネズミ1匹で100元贈呈、ハンタウイルス対策あれこれ

 ハンタウイルスの主な感染源となるネズミ(げっ歯類)対策が続く中、14日の台北市議会で、永春市場(台北市信義区)の自治会は10年以上前から、屋台や店舗に対し「ネズミ1匹捕まえれば100台湾元(約500円)贈呈」と呼びかけ、ネズミ駆除対策を継続していることが話題となりました。

/date/2026/05/18/20xinbei_2.jpg新北市は5月末までに全面消毒を2回実施します(13日=中央社)

 秦慧珠・市議会議員(国民党)は、台北市政府の統計では永春市場のネズミ捕獲は2匹になっていたのに、永春市場の自治会長に確認したところ、昨年だけでネズミ550匹を捕獲、今年は既に163匹を捕獲していたと明かしました。

 秦・市議会議員は、永春市場は毎日排水溝を掃除し、毎週大掃除、3カ月ごとに外部の業者に頼んで消毒していているものの、ネズミの繁殖力は驚異的だと指摘しました。

/date/2026/05/18/20trush_2.jpg台北市では、路上のゴミ箱を減らす方針です(13日=中央社)

■25年ぶり死亡例

 南大西洋を航行中のクルーズ船でハンタウイルス感染症が発生したと5月2日、世界保健機関(WHO)に報告されました。乗客は3人が死亡しました。

 衛生福利部(衛福部)疾病管制署(疾管署)は3日、今年に入って確認したハンタウイルス感染例は、台北市と新北市の70代男性の2例で、過去4年の同期と同水準だと説明しました。そのうち1人は1月に死亡しました。25年ぶりの死亡例です。

 ハンタウイルスは、主にネズミにかまれたり、ネズミの排泄物や、排泄物を含んだホコリを吸い込むことで感染します。台北市政府や新北市政府は、ネズミ駆除や全面消毒などの対策を繰り広げています。

■飲食店でも目撃

 日本でも地下鉄でネズミを見かけたことがありましたが、台湾では、路上で生きたネズミや死骸を見ることが多く、飲食店内でネズミを見たこともあります。台湾の町は数年前に比べ格段に清潔になり、ゴミは決まった時間に収集車が回収しているものの、青空市場や屋台、飲食店が多く、ネズミのエサが豊富な上、ネズミが好む高温湿度な環境です。

 ネズミ被害はハンタウイルスなどの感染症だけでなく、食中毒リスクもあり、家庭でも衛生管理の徹底が不可欠です。

 

台北市がネズミ対策、誤食に懸念も

https://www.ys-consulting.com.tw/news/128285.html

台北市のネズミ目撃、5月だけで600件

https://www.ys-consulting.com.tw/news/128394.html

青木樹理

青木樹理

ワイズメディア

日本、台湾での金融機関勤務を経て、ワイズニュース創刊年の2007年に入社。副編集長を経て20年より編集長。台湾経済・産業の動向を分かりやすくお伝えするため、台湾社会をウオッチしながら生活しています。

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