ニュース その他分野 作成日:2021年6月3日_記事番号:T00096513
~集中特別連載~テレワーク中の経営者と考える「新型コロナ後の対策」今回の防疫対策レベル3の引き上げによりビジネスに大きな影響を受けた企業も多く、弊社の相談窓口にも毎日多くの相談が寄せられています。
旅行業界、飲食業界、小売業界の影響は想像に難しくないですが、実は我々BtoBサービス業も大きな影響を受けています。
弊社を例にとると、今年の1~4月までの売上は過去最高で、特に4月の売上は2015年12月以来の過去最高記録となり全社員に特別報奨金を支給したほどです。
このまま上半期の業績は過去最高を続けると思いきや、今回のレベル3引き上げにより5月の受注額及び売上は今年最低となり、今後の業績には大きな暗雲が漂っています。
でもご安心下さい、仮に6月以降の新規受注が今後一年間ゼロであったとしても、ワイズコンサルティング・グループ(以下YCG)は潰れません。
それは2003年SARS時の倒産危機を経て、それ以来感染症に強い経営体質構築を目指してきたからなのです。
本コラムはコロナで影響を受けている経営者の皆様と一緒にコロナ後の経営について考えてゆく内容となっています。
SARSによる倒産危機
ご存知の方もいらっしゃると存じますが、YCGの創業企業となる「ワイズコンサルティング」は1996年にコンサルティングファームの駐在員であった私が資本金20万元で起業した会社です。
歴代の日系企業経営者・経営幹部の皆様のお陰で今では資本金2,000万元(資本準備金3,000万元)と4つの子会社を持つグループ企業に成長することが出来ました。
この25年間で何度も経営危機を経験してきましたが、最も危なかったのは先述した03年のSARS危機でした。
当時、在台日系企業の皆様は本社指示により「部外者の社内立入禁止」を実施しており、その期間が5ヶ月間も続いたのです。
当時は「コンサルティング」「セミナー」「委託研修」を主業務にしていた弊社は既に受注していた案件も全て延期となり、5ヶ月もの間無収入が続き、倒産寸前となっていたのです。
当時の状況や奇跡的に危機を乗り越えた詳細については過去のコラム「経営のリカバリーショット 第5打 SARS蔓延」で紹介していますので、ご興味の有る方は御覧ください。
感染症に弱いビジネスモデル
現在、旅行業、飲食業、小売業の皆さんも痛感していると思いますが、コンサルティング業も同様で「人と会うことを前提」としたビジネスモデルです。
弊社では「顧客接触型ビジネス」と呼んでいますが、SARSを乗り越えた弊社の緊急課題は「如何に顧客非接触型ビジネスを構築するか?」でした。
何故なら03年7月に終焉したSARSは次の年も高い確率で発生すると言われていたからです。
今回の新型コロナで台湾政府の対策が素晴らしいのも、弊社の影響が少ないのも共に03年当時に構築した対策が活きているからなのです。
Q:来年感染拡大になっても生き残れるビジネスモデルはどうあるべきか?
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吉本康志
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ワイズコンサルティンググループ
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