【ワイズリサーチ】台湾手動工具産業の現状と展望


リサーチ 経営 台湾事情 作成日:2015年5月28日

機械業界 手動工具

【ワイズリサーチ】台湾手動工具産業の現状と展望

記事番号:T00062847

一.2014年の業界動向

 台湾手動工具産業の2014年生産額は前年比3.7%増の701億9,000万台湾元、輸出総額は同8.2%増の630億5,000台湾元でいずれも過去最高を記録。輸入額は同18.9%増の49億9,000万台湾元、輸入依存度は41.1%、輸出比率は89.8%となった。景気が低迷する中、好調を持続したことで当業界の産業構造の水準、および将来性の高さを示したと言える。

 なお14年度輸出入の内訳を見ると、台湾手動工具産業は依然、米国を主な輸出先としていることが分かる。14年の同国向け輸出額は179億9,000万台湾元で輸出全体の28.7%を占めた。これにドイツ向けの49億4,000万台湾元(シェア7.9%)、中国向けの32億2,000万台湾元(シェア5.1%)が続いた。輸入面では中国からの輸入額が19億9,000万台湾元と全体の39.7%を占めてトップ。これに日本の15億3,000万台湾元(シェア30.6%)、米国の5億台湾元(シェア9.9%)が続いた。

二.2015年Q1概況

 2015年第1四半期、台湾手動工具産業の生産額は前期比11.3%減、前年同期比3.6%増の162億7,000万台湾元、輸出額は前期比0.9%増、前年同期比10.9%増の159億9,000万台湾元、輸入額は前期比7.8%減、前年同期比4.6%減の10億4,000万台湾元となった。また、同期の国内需要額は13億2,000万台湾元で、輸入依存度は78.8%、輸出比率は98.3%となり、輸入依存度、輸出比率とも前年同期比で上昇した。


三.2015年の業界トピック

(1)2015年台湾ハードウエア・ショー(10月12〜14日)
 台湾手動工具業界の同業者団体、台湾手工具工業同業公会(手工具公会)の会員企業の海外市場開拓を目的として実施される台湾五金展(台湾ハードウエア・ショー)が2015年10月12〜14日に大台中国際会展中心(大台中国際エキスポセンター)において開催される。▽工具およびアクセサリー▽ロック類▽ファスナー(締め具・留め具)類▽建材▽ガーデニング・アウトドア用品▽自動車メンテナンス用品・アクセサリー▽機械・プラント機器▽セキュリティー用品――の8大展示エリアに500ブースが設置され、国内外から350社を超えるメーカーが展示を行う見通しだ。台湾中部地域は金物部品製造の集積地となっており、川上〜川下まで綿密な分業制、十全なサプライチェーンが構築されているが、五金展会場となる大台中国際エキスポセンターを中心として車で半時間以内の距離に数多くの金属部品、手工具メーカーが存在し、参加者は実際にこれらメーカーを視察することが可能だ。なお同時期に中国・広州で貿易展示会「中国輸出入商品交易会」(通称・広州交易会)が開催されており、世界のバイヤーが調達スケジュールに台湾金属部品産業の視察を組み込んでいるという。

(2)手工具公会が来年の海外市場開拓計画策定
 手工具公会は2015年2月13日に手動工具生産販売懇親会を開催。今年度に予定されているプロジェクトは既に目標達成の見通しが立っているため、現在、同会では2016年度の海外市場における販売計画の策定を進めている。なお16年度の重要計画としては、日台市場の交流(既に専属チームを編成)、インド市場の開拓を主軸に挙げている。


四.今後の展望

 基幹物資価格が世界的に上昇する中、低コストな中国製手動工具の輸出増を後押ししている。しかし欧米や日本で景気に疲弊感が漂う中、短期的には中国製品の輸出成長には限りがある状況で、かつ同国における大幅な人件費上昇する中、今年度は製品品質に依然、大きなリードを保っている台湾の手動工具メーカーへ一部発注が回帰する可能性があり、見通しは明るいと言える。

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