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【ワイズリサーチ】台湾におけるEV充電スタンドの発展状況


リサーチ 台湾事情 その他 作成日:2021年6月17日

機械業界 自動車・二輪車

【ワイズリサーチ】台湾におけるEV充電スタンドの発展状況

記事番号:T00096749

 電気自動車(EV)市場の拡大と、世界自動車産業のEVへのシフトを受けて、充電スタンドなどのインフラ整備の需要が大きく拡大した。EVの充電方法は交流(AC)電源と直流(DC)電源の二種類あるが、充電時間が短い高圧DC電源設備がメーカーの研究開発の焦点となっている。

台湾のEV充電スタンドの現状
 台湾では経済部が2011年よりEV先行計画を推進しており、工業技術研究院(工研院)がEVメーカーや充電スタンド関連業者と共同で普通充電規格CNS15511-2及びCNS15511-3を定めた。16〜17年は台湾EV産業の重点が電動バスにシフトしたため、経済部標準検験局(標検局)が電動バスの充電需要に合わせてEC62196を参考とした充電規格CNS15700を制定した。CNS15700は欧州、米国、中国及び日本の充電コネクタにも対応する。
 しかし、台湾の充電スタンド市場は規模が小さいことに加えて、米EV大手のテスラが高いシェアを占めていることから、台湾メーカーはそれぞれが欧米規格や台湾規格、テスラ向けの充電スタンドを生産している。このため充電設備に互換性がなく、メーカーは投資規模の拡大に消極的になっている状況だ。
 この問題に対し、工研院は▽裕電能源(YESエナジー・サービス)▽台達電子工業(デルタ・エレクトロニクス)▽華城電機(フォーチュン・エレクトリック)などメーカー50社と「台湾電気自動車充電産業技術推進連盟」を結成した。2021年3月には公共充電スタンドに世界規格のCombo1を導入する意見を政府に提出し、充電スタンドの標準化を通じて台湾EV産業の発展を目指している。

今後のトレンド
 EV市場が急成長する中、関連する電力設備と送電網の管理が重要な課題となった。このため、自動デマンドレスポンス(OpenADR)やIEEE2030.5あるいはIEC61850-90-8などスマートグリッドに対応できる機能を備えた充電スタンドの開発が、メーカーの研究開発の焦点となっている。
 また、EVの航続距離の延長と充電時間の短縮などの消費者のニーズに対応するため、充電スタンドの開発は高効率化に重点が置かれている。現在は、エネルギー転換効率が高い炭化ケイ素(SiC)半導体や安定性が高い液冷式電源・ケーブルなどの部品がメーカーの注目を集めている。右の表に、充電システムの運営や利用に関して、消費者とサービス提供者が注意すべき点をまとめた。

 

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