ニュース 政治 作成日:2023年7月27日_記事番号:T00110248
台湾有事陸海空軍合同の定例軍事演習「漢光」は3日目の26日、台北駅や桃園国際空港など重要インフラで訓練を実施した。27日付自由時報などが報じた。
台北駅で26日午前1時から公開で訓練を行った(26日=中央社)
台北駅では26日早朝、構内に敵が進入して施設を破壊したり、市民が1階ロビーに封じ込められたという想定で訓練が実施された。鉄道警察が周辺の警察や憲兵部隊に通報した後、命令を受けた憲兵部隊が指揮拠点を開設し、台北市政府警察局の応援を受けて激しく応戦し、敵の殲滅(せんめつ)に成功した。
桃園空港での訓練には、軍事ファンも集まった(26日=中央社)
同日午前には、桃園空港で初となる、空から上陸する敵を阻止する訓練が実施された。陸軍航空特戦指揮部などの部隊が扮する敵軍が、ヘリコプター2機で台湾軍の地上部隊に攻撃を加える隙に、別のヘリ4機から特殊部隊を降下させ、空港を占領した。これに対し、空港の防衛を担当する台湾の部隊は数的優位で敵を掃討し、一拠点ずつ奪還して任務を成功させた。
蔡英文・総統はこの日、桃園市内の石油精製プラントで行われた重要インフラの防衛訓練を視察した。蔡・総統は25日に新型コロナウイルス感染が確認されており、マスク着用と、社会的距離(ソーシャルディスタンス)の維持を徹底して視察した。
蔡・総統は、重要インフラは国家の安全に不可欠で、引き続き訓練を強化すると述べた(総統府リリースより)
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