《台湾有事》米本土での軍事演習、台湾軍兵士が参加か／台湾

　米ミシガン州で8月に行われた多国間軍事演習「ノーザン・ストライク」に台湾の兵士が参加したと複数の日本メディアが報じた。同演習はミシガン州の州兵が主導して毎年行われており、台湾軍は昨年も参加したが、今年は訓練の規模が拡大されたもようだ。バイデン政権は、中国の軍事的圧力を受ける台湾防衛に協力し、台湾の軍事力を強化したい考えとされる。4日付中国時報が報じた。

　産経新聞によると、今回の軍事演習は8月5〜19日に実施され、複数の外国軍を含め7000人以上が参加した。米連邦軍ではなく州兵主導の演習への参加について同紙は「中国への刺激を緩和したい考えとみられる」と指摘した。

　なお国防部が先ごろ公開した2024年度の防衛予算書に記載された新たな軍事投資計画のうち、軍医局による移動式のX線撮影装置の調達や「大量負傷者発生時の治療処置」、「戦時における緊急度の高い各種重傷への対処」といった、野戦病院の開設を想定したとみられる任務向け予算が多数を占めた。これについて野党国民党のシンクタンク、国家政策研究基金会の揭仲・副研究員は「戦争に向けた準備を連想させる」と指摘した。

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