品質と信頼のシンボル——
台湾検験科技(SGS台湾)


リサーチ 経営 台湾事情 2019年6月26日

業界ジャーナル

品質と信頼のシンボル——
台湾検験科技(SGS台湾)

記事番号:T00084295

 SGSは1878年、欧州における農産物貿易の検査機関として設立された。農業の発展とグローバル化に伴って農産物検査の需要は増加し、SGSの企業規模も拡大して各分野の製品検査を行うようになった。台湾には1950年に拠点が設けられ、米国からの支援物資と農産物の検査を行った。その後、台湾の経済発展や大型インフラ建設計画の推進に伴い、検査対象とサービス内容も増加していった。現在では台湾最大の第三者検査機関に成長し、9つの事業群が各分野の製品に対する検査、試験、証明、認証を行っている。

全世界に広がるネットワークが強み

 SGSは全世界に9万7,000人を超える従業員、2,600カ所のオフィスと実験室を有している。SGS台湾は北東アジア営業エリア(日本、韓国および中国を含む)に属し、需要な役割を担っている。各国の輸出入に関する法規体制は異なるため、関連法規になじみのない企業はしばしば困難に直面する。健全な企業体質、そして高いシェアと知名度を誇るSGSは海外各国との窓口となる一方、取引製品の品質管理を行っている。

 多国籍企業であるSGSは、各国オフィスとの情報共有・協力によって顧客にサービスを提供している。例えば食品の輸出入における各国法規の違いに対し、SGSはさまざまな技術と方法で製品をよりスムーズに輸出できるよう顧客を手助けしている。国・地域を越えた協力体制と共有資源によって貿易に関する一連の手続きを支援し、水平・垂直に統合されたサービスを提供できることがSGS最大の強みなのだ。

生産地から食卓までの安全を監視

 今回、幸いにもSGS台湾で役職に就き、食品検査業界で20年以上のキャリアを持つ李協理に会い、台湾の食品検査市場の現状と今後について話を聞くことができた。近年、台湾では食品安全を脅かす事件が多発して消費者の関心がますます高まっており、原材料が安全基準を満たしているのかどうかも重視されるようになった。SGSは世界と台湾で業界をリードする企業として台湾の人々に安心を届け、隠れた危険もチェックできるよう政府と消費者をサポートしている。

 台湾の食品検査は食品安全衛生管理条例に基づいて行われ、3つのランクに分かれた品質管理制度がとられている。食品業者は製造、加工、輸出入など33業種に分類され、食品安全監査計画を策定し、強制検査を行わなければならない。強制検査は自社の実験室で実施、あるいは第三者検査機関に委託してもよい。今後、政府は検査対象の業種と項目をさらに細分化して、生産地から食卓まで食品の安全を確保していく方針である。

 SGSは生産地の小規模農家から食品の製造・輸出入を手がける大企業まで幅広い顧客層を有し、原材料の安全性から生産管理、さらに消費者の手元に届くまで全方位にわたるサービスを提供している。このような変革は決して一朝一夕で達成できたわけではない。食品安全に対する消費者の意識の高まりと政府が推進する関連政策とともに、SGSは検査技術の向上、そして新たな技術とサービスの開発に取り組み続けてきた。こうして企業にはより多様な付加価値を、消費者にはよりきめ細やかな検査によって食の安心を提供しているのだ。

食卓から人の心へ——進化するSGS

 食品安全に関する法律が厳格化し、消費者の意識も高まっている。知名度が高い企業の商品も100%安全だとはいえない。SGS認証マークがあることによって消費者が安心して購入できるよう、SGSは政府と台湾の人々のために食品市場の衛生と安全を監視していく。 今後、SGSは有機、保健および健康食品の検査を強化していく。さらには、飲食店の品質管理やサービス品質査定業務への進出も視野に入れている。全方位的な支援、そして革新を続けるサービスと技術によって顧客を満足させ、進化を続けるSGSは、各産業の検査業界に深く根を下ろしただけでなく、台湾の消費者の心にもしっかりと入り込んでいる企業なのである。

 

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