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《台湾有事》中国が軍事演習、台湾産マンゴーの輸入停止(トップニュース)/台湾


ニュース 政治 作成日:2023年8月21日_記事番号:T00110652

台湾有事

《台湾有事》中国が軍事演習、台湾産マンゴーの輸入停止(トップニュース)/台湾

 中国軍は19日、「台湾独立(台独)」の分裂勢力や外部勢力との結託と挑発に対する厳重な警告だとして、台湾周辺で軍事演習を実施した。2024年1月の総統選挙の民進党公認候補で、中国が「頑固な台湾独立分子」と指摘する頼清徳・副総統が、南米唯一の台湾の友好国、パラグアイ訪問の経由地として米国を訪問し、18日に帰台した直後だった。中国は、総統選に向け民進党勢力に対し圧力をかける狙いとみられるが、有権者の間で中国に対する反発が強まる可能性もある。中国で対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)は21日、台湾から輸入したマンゴーから害虫が検出されたとして、21日から台湾産マンゴーの輸入を停止すると発表した。20日付聯合報などが報じた。

/date/2023/08/21/00xuzhou_2.jpg国防部は、中国の理性的でない挑発行為を強く糾弾し、適切な兵力による実際の行動で対応すると表明した(20日=中央社)

 国防部は20日、19日午前6時~20日午前6時に台湾周辺の空海域で中国軍機延べ45機、艦艇9隻が活動し、うち27機が台湾海峡の中間線やその延長線上を越えたり、南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。

 中国軍による台湾周辺での大規模軍事演習は、▽2022年8月にナンシー・ペロシ米下院議長(民主党、当時)が訪台した直後、▽今年4月に蔡英文・総統が中米訪問の際に米国に立ち寄り、マッカーシー米下院議長(共和党)と会談し、帰台した直後──に続く3回目。

艦艇のにらみ合いも

 中国軍で台湾方面を管轄する東部戦区は19日、爆撃機部隊の空対艦ミサイル「鷹撃12(YJ-12)」を準備したり、紅稗型ミサイル艇(22型ミサイル艇)を福建省の駐屯地から出航させるなどした。

 台湾空軍は、西部に台湾産多用途戦闘機、経国号(F-CK-1)を配備し緊急発進(スクランブル)させた。東部にはF16戦闘機などを配備するなど、24時間体制で中国軍の動きを監視した。

 国防部が派遣した成功級フリゲート艦「田単」と中国軍のミサイル搭載コルベット、徐州(530)号が対峙するなど緊迫した場面もみられた。

 大陸委員会(陸委会)は、武力で威嚇する手法で、台湾海峡の平和と安定を脅かし、中国こそが「トラブルメーカー」だと批判した。総統府の林聿禅・報道官は、中国の最近の行動は恐怖を煽って総統選に介入する手法だと指摘した。

 米国務省は、台湾海峡の平和と安定は米国の永続的な利益に合致し、地域と世界の安全と繁栄にとっても重要だと指摘した。中国に対し、台湾に対する軍事面、外交面、経済面での圧力をやめ、対話するよう呼び掛けた。

経済面でも揺さぶり

 中国は18日、台湾による中国製品の輸入規制が、中台間の海峡両岸経済協力枠組み協定(ECFA)に違反しており、対応措置を取ると表明した。ECFAの関税優遇措置が打ち切られれば、台湾経済に打撃となる。

 

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