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《台湾有事》中国軍機32機が中間線越え、艦艇と合同パトロール【図表】/台湾


ニュース 政治 作成日:2024年8月26日_記事番号:T00117171

台湾有事

《台湾有事》中国軍機32機が中間線越え、艦艇と合同パトロール【図表】/台湾

 国防部は24日、23日(24日午前6時までの24時間)に、台湾周辺の空海域で中国軍機を延べ38機、中国艦艇を12隻確認し、うち軍機32機が台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる台湾海峡の中間線を越え、北部と中部、南西、南東、東部の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。23日午前7時20分ごろから、戦闘機「殲16(J16)」や無人機(ドローン)など27機が活動し、うち23機が中間線を越えて北部と中部、南西、東部の防空識別圏に侵入し、艦艇と合同でパトロール(哨戒、共同戦闘準備哨戒)を行った。

/date/2024/08/26/17pla_2.jpg23日の中国軍機の飛行経路。軍機が台湾の周囲を一周するように飛行した(国防部リリースより)

 23日は、頼清徳・総統が就任後に初めて、中国福建省に近い離島の金門県を訪れ、金門県で1958年に国共両軍が激しい砲撃戦を演じた金門砲戦(823戦役、823砲戦)の記念式典に出席した。

 国防部は、頼清徳・総統が金門県を訪れ「中国のドローンなどが台湾の24カイリ(接続水域に相当)に侵入する恐れがある」と語ったと報じられているが、中国軍機による24カイリ以内への侵入は確認していないと発表した。また、台湾軍は常に中国の動向を把握しており、適切な手段で対応していると強調した。

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 24日(25日午前6時までの24時間)は、中国軍機を12機、中国艦艇を8隻、公務船を4隻確認し、うち軍機7機が中間線を越え、南西の防空識別圏に侵入した。

 25日(26日午前6時までの24時間)は、中国軍機を12機、中国艦艇を6隻、公務船を5隻確認し、うち軍機6機が中間線を越え、中部や南西、東部の防空識別圏に侵入した。

 ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で連日のように中国軍機や艦艇を確認している。今年、確認した中国軍機は累計3170機で、台湾海峡の中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計1813機となった。

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