ニュース 政治 作成日:2025年6月23日_記事番号:T00122437
台湾有事国防部は21日、20日(21日午前6時までの24時間)に、台湾周辺の空海域で中国軍機を延べ40機、中国艦艇を6隻確認し、うち軍機27機が台湾海峡の中間線を越えて、中部や南西、東部の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。台湾海峡の中間線は、台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる。
20日の中国軍機の飛行経路。破線は24カイリ(約44キロメートル、接続水域)、実線は12カイリ(領海に相当)の海域を示す(国防部リリースより)
国防部は20日、同日午前8時50分から、中国軍機24機が活動し、うち15機が台湾海峡の中間線を越えて、中国艦艇といわゆる「聯合戦備警巡」(戦備警戒パトロール、発生し得る戦争或いは軍事的突発事件に対応するために行う警戒パトロール)を実施し、台湾の空海域で嫌がらせを行ったと批判した。
中国軍機は18日も25機飛来し、19機が中間線を越えた。19日は50機飛来し、46機が中間線を越えた。
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で連日のように中国軍機や艦艇を確認している。今年確認した中国軍機は累計2618機で、台湾海峡の中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計1887機となった。
■中国の空母2隻が日本近海に
中国外務省の郭嘉昆・報道官は20日、日本の海上自衛隊(海自)艦が12日、英軍艦が18日に台湾海峡を通過したことについて、中国は各国の台湾海峡周辺での航行の権利を尊重するが、いかなる国も航行の自由を名目に、中国の主権と安全を脅かすことを断固として反対すると強調した。
日本の統合幕僚監部は20日、中国海軍の空母「遼寧」と「山東」が17日以降、沖ノ鳥島の南西、宮古島の南東の海域でそれぞれ活動し、17〜19日に艦載戦闘機と艦載ヘリの発着艦を合計270回確認したと発表した。
国防部は20日、中国が同日午後8時37分に、四川省の西昌衛星発射センターから西太平洋の方向に、キャリアロケット(運搬ロケット)を発射し、台湾の防空識別圏を通過したが、大気圏外で危害はないと発表した。
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