《台湾有事》7月は「国家団結月」、漢光演習と民間訓練を連携

　政府は7月を「国家団結月」と位置づけ、7月9～18日に実施される台湾軍による定例軍事演習「漢光」の実動訓練と連携させ、各県市による民間の定例防空演習「万安演習」と防災訓練「民安演習」を統合した「城鎮靱性演習」を台北市、台中市、台南市で実施するほか、その他県市でも30分間の防空演習と60分間の救急・救助演習を実施する計画とされる。24日付自由時報などが報じた。

　国防部は7月1日に漢光演習に関する記者会見を開き、演習の全体計画について説明する。内政部も2日に漢光演習に合わせた城鎮靱性演習について説明するほか、各国の経験を基にした「防空避難の手引き」を発表する予定だ。

　戦争や自然災害など緊急事態に備え、社会全体のレジリエンス（強靱性）を高める目的で設置された総統府直属の委員会、全社会防衛靭性委員会が今月26日に第4回会議を開催する。会議では、漢光演習と城鎮靱性演習の連携が中心的な議題となる見通しだ。

　なお内政部は23日、建築物の公共安全検査に防空避難施設を含める新制度を発表した。7月から導入する。現時点では収容可能人数が500人を超える施設が対象となり、戦時に市民が避難できるよう、出入り口の通行が阻害される状態となっていないか、基本的な照明設備が設置されているかなどが検査項目となる。

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