ニュース 政治 作成日:2025年7月7日_記事番号:T00122721
台湾有事中国民用航空局は6日、台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる台湾海峡の中間線のすぐ西側を通る民間機航路「M503」に浙江省東山地区から接続する支線「W121」の運用を即日開始すると発表した。503航路が開設された2015年、中台の協議により支線の運用については、事前に双方が話し合いを行うことで合意していたが、中国が一方的に24年1月に「W122」(福州)、「W123」(アモイ)の東行(中国から台湾側へ飛行する)コースの使用を開始し、さらに今回、台湾側との協議を経ずにW121の運用を開始した。7日付自由時報が報じた。
15年に中国が503航路の開設を発表した際、台湾側は安全保障上、重大な懸念があると抗議し、双方の協議の結果、▽実際の飛行ルートを西(中国側)に6カイリ(約11キロメートル)ずらす、▽南下ルートのみ採用する、▽支線の運用前に中台間で協議する──などの内容で合意し、15年3月に運用が始まった。
しかし中国は18年に一方的に503航路の北上ルートと支線の西(中国)向きルートの使用開始を宣言。さらに昨年1月、航路を中国側にずらす措置を停止し、支線2本の東(台湾)向きルートの運用を開始した。
W121の運用開始について中国側は、両岸(中台)住民に利益をもたらすなどと説明した。
台湾で中国に関する政策を担当する大陸委員会(陸委会)は、W121は両岸航路ではなく、両岸住民の利便性とは無関係と反論した。中国はこれまで3度にわたり合意を破り、現状を一方的に変更して両岸および地域の不安を増長しているとして強い遺憾の意を示した。
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