リサーチ 経営 マーケティング 台湾事情 作成日:2026年7月8日
機械業界 新刊速報記事番号:T00129499

【トピック1】
台湾テック産業、AI需要で唯一無二の包括的エコシステムを確立
米中AI覇権争いの中、台湾のテック産業はファウンドリー単体の強みから、半導体設計・製造、封止・検査、電源・放熱、ハイエンドPCBまでサプライチェーン全体が緊密に連携する包括的エコシステムへ進化を遂げました。TSMCのCoWoS技術や聯発科技(メディアテック)のASIC受注を筆頭に 、検査装置の鴻勁精密(ホン・プレシジョン)や台達電子(デルタ)の液冷ソリューションなど 、全レイヤーがAI向けハイエンド製品へシフトし国際的優位性を拡大しています。
【トピック2】
コネクタ大手・ビズリンク、10度のM&AでCPO(光電融合)分野へ参入
ワイヤーハーネス・コネクタ大手の貿聯国際(ビズリンク)は、1996年の設立以来10度以上の戦略的M&Aを重ね 、ICTや車載、半導体設備など多角経営のグローバル企業へ成長しました。2025年の連結売上高は712億台湾元を突破。近年はAIデータセンター向けの光伝送(CPO:光電融合)需要を取り込むため、2025年の新富生光電の買収をはじめとする光通信技術のR&D・企業買収を強化し、次世代インフラのデファクトスタンダードを狙っています。
【トピック3】
豊川緑能科技、独自の嫌気処理技術で老朽排水処理施設の黒字化に成功
永豐餘(YFY)傘下の豊川緑能科技(ファン・スプリング・サーキュテック)は 、桃園市の亀山排水処理施設をROT(改修・運営・譲渡)方式で運営し黒字化に成功 、2025年の売上高は約2億台湾元と過去最高を記録しました。親会社が培った嫌気性菌培養技術により有機物の分解時間をわずか4時間に短縮し、メタン濃度80%以上のバイオガスによる800kWの高効率発電や汚泥の5割削減を実現。高度なシステム統合で強固な参入障壁を築いています。
【トピック4】
台湾動力手工具業、26年第1四半期は米国需要低迷と台湾元高で2割超の減産
台湾の動力手工具製造業は、米国の住宅市場冷え込みや自動車販売の低迷、関税政策、台湾元高の影響で受注が落ち込み 、2026年第1四半期の生産額が前年同期比24.28%減、販売額が26.99%減と低迷しました。巨庭機械や錩泰工業など主要企業が大幅減収となる一方 、力肯実業は外部リソース注入により微増を確保。下半期はESG対応のスマート電動工具などの出荷で回復が期待される一方、ベトナムなどASEAN勢の台頭が新たな脅威となっています。
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