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《台湾有事》金門沖の中国漁船転覆事件、衝突状況巡り中台で対立/台湾


ニュース 政治 作成日:2024年2月23日_記事番号:T00113907

台湾有事

《台湾有事》金門沖の中国漁船転覆事件、衝突状況巡り中台で対立/台湾

 中国福建省アモイ市に近い台湾の離島、金門県の周囲に台湾側が設定した「禁止・制限水域」(領海、接続水域に相当)内で今月14日に漁を行っていた中国籍漁船が、台湾の海洋委員会海巡署の取り締まりから逃れる際に転覆し、中国人船員2人が死亡した事件について、救助された船員2人が中国へ帰国した後、漁船は海巡署の船に追突されて転覆したと証言したことで中台間の緊張が高まっている。これに対し海巡署は22日、漁船から巡視艇に衝突して転覆したと反論した。23日付中国時報が報じた。

/date/2024/02/23/17kinmon_2.jpg海巡署は22日に記者会見を開き、14日の事件について説明した(22日=中央社) 

 海巡署の説明によると、14日午後0時52分に中国の漁船が金門県の禁止・制限水域に侵入したとの通報を受けて巡視艇が現場に駆け付けた。同漁船が北碇島近くで操業していたため、臨検に向けて警告灯と警報を作動させ、接近した。

 中国漁船は取り締まりを逃れるため蛇行運転を続けた後、右に急旋回した際、臨検のため同船に密着して航行していた巡視艇に船尾をぶつけ、バランスを失って転覆したという。

 死亡した船員の遺族が謝罪と賠償を要求している。海巡署の謝慶欽・督察組長は、まだ調査の結果は出ておらず、過失があったと認められれば、賠償すると語った。

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