ニュース 政治 作成日:2024年2月27日_記事番号:T00113955
台湾有事海洋委員会の管碧玲・主任委員はきょう27日、中国福建省アモイ市に近い台湾の離島、金門県の周囲に台湾側が設定した「禁止水域」(領海に相当)内に中国の海洋監視船1隻が侵入したほか、制限水域(接続水域に相当)に4隻が侵入したと明らかにした。これに関連して中国共産党系メディア、環球時報は26日、中国が同海域の主権を有することを示す意図があるとの専門家の見方を伝えた。中国当局の監視船は今月20日にも禁止水域内に入ったのが確認されている。中央社電が伝えた。
民進党の立法院党団(議員団)は26日、フェイクニュースが多く、何らかの感情を引き起こそうとしている疑いがあると訴えた(26日=中央社)
今月14日、金門県の禁止水域内で漁を行っていた中国籍漁船が海巡署の取り締まりから逃れようとして転覆し、中国人船員2人が死亡した事件について同署は26日午後、金門県内で死亡した船員の遺族らと8度目の協議を行ったが、真相究明と公式な謝罪などについて合意には至らず、今後も話し合いが続けられる見通しとなった。
事件に関連し、海巡署が取り締まりの際の映像記録を残していなかったことが批判を受ける中、国民党の王鴻薇・立法委員は26日、金門、馬祖、澎湖地区の巡視隊に対し割り当てられるボディカメラ(隊員が身に着けて撮影を行う携帯カメラ)の台数は398台だが、実際に配備されているのは204台と約半分に過ぎず、任務に影響が出ていると指摘した。
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