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《台湾有事》国民党副主席が訪中、国台弁主任と会談/台湾


ニュース 政治 作成日:2024年3月1日_記事番号:T00114008

台湾有事

《台湾有事》国民党副主席が訪中、国台弁主任と会談/台湾

 中国を訪問中の夏立言・国民党副主席は29日、上海市内のホテルで中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の宋濤・主任と会談した。中国に近い離島、金門県の周囲に台湾側が設定した「禁止・制限水域」(領海、接続水域に相当)内で漁を行っていた中国の漁船が台湾当局の取り締まりの際に転覆し、中国人の船員2人が死亡した事件について宋・主任は「民進党の粗暴な対応で漁師2人が犠牲になり、大陸(中国)各界の強い怒りを招いた」などと指摘した。夏・副主席は、国台弁を通じて遺族にお見舞いの気持ちを伝えたいと述べ、民進党に適切な対応を求めると語った。1日付聯合報が報じた。

/date/2024/03/01/17hsia_song_2.jpg国民党の夏・副主席(左)は29日、国台弁の宋・主席(右)に対し、今回の事件は非常に遺憾だと述べた(29日=中央社) 

 中国の漁船の転覆事件について台湾の海洋委員会海巡署は29日、金門県内のホテルで、中国側の代表と11度目の協議を行った。消息筋によると、中国側は、2013年に台湾とフィリピン双方が領有権を主張するバリンタン海峡で、台湾の漁船「広大興28号」の船長1人がフィリピン沿岸警備隊の銃撃を受けて死亡した事件を引き合いに出し、対応を迫ったようだ。この事件で台湾はフィリピンに対し、▽正式な謝罪、▽調査と処罰、▽損害賠償、▽漁業交渉──を要求した。

 台湾側が書面での謝罪を検討しているとの報道があったが、海巡署は29日、同署員の対応に過失責任はないと強調した。

 中国国防部の張曉剛・報道官は同日、台湾は中国の領土の不可分の一部で、いわゆる台湾海峡の中間線は存在しないと述べた。中国軍は国家の主権と安全を守るため、台湾海峡周辺で訓練を行うと説明した。

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