ニュース 政治 作成日：2024年3月6日_記事番号：T00114082
台湾有事中国の李強・首相は5日に開幕した全国人民代表大会（全人代、国会に相当）で政治活動報告を行い、両岸（中台）関係について「台湾独立の分裂、外部からの干渉に強く反対し、両岸関係の平和的発展と祖国統一の大業を推進する」などと語った。昨年、李克強・首相（当時）が行った政治活動報告では「祖国の平和的統一を推進する」と表現しており、今年は中台統一に関する文言から「平和的」が外された。6日付聯合報などが報じた。
李強・首相の政治活動報告について米シンクタンク、アトランティック・カウンシルの研究員、ソン・ウェンティ（宋文笛）氏は、適度に文言を強め、台湾に対するより強硬な姿勢を示したと指摘した。
台湾の大陸委員会（陸委会）は同日、台湾政府は両岸の平和と安定、現状維持の立場で一貫しており、中華民国の主権と台湾の民主的で自由な体制を守り続けるとコメントした。
中国政府が5日発表した24年の国防予算は前年比7.2％増の1兆6655億人民元（約34兆7000億円）だった。台湾の国防予算4400億台湾元（約2兆800億円）の約17倍だ。軍事専門家は、非対称戦争の作戦が重要になると指摘した。
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