ニュース 政治 作成日:2024年3月28日_記事番号:T00114501
台湾有事数位発展部(デジタル発展部、moda)は27日、戦争勃発時や地震などの災害発生時に通信ネットワークが完全に断絶する事態が起きた際、軍や政府機関の指揮系統に提供される、非静止衛星(中・低軌道衛星)による専用の衛星コンステレーションが上半期(1〜6月)に稼働し、通信が可能になると発表した。28日付聯合報が報じた。
数位発展部は、太平島は中軌道衛星を通じた通信で、ネットワーク帯域幅が5倍に拡大すると説明した(数位発展部リリースより)
数位発展部は2022年8月の発足当初から、非静止衛星通信システムの構築に取り組み、台湾域内に地上基地局を700カ所以上設置すると表明していた。これまでに中軌道衛星用基地局9カ所、低軌道衛星用基地局7カ所を設置した。
中軌道衛星用基地局は、台湾本島7カ所と、離島の馬祖列島(連江県)のほか、台湾や中国、ベトナム、フィリピンなどが領有を主張する南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)で、台湾が実効支配する太平島に設置した。太平島では4月に中軌道衛星を通じた通信が可能となる予定だ。
太平島では26日、港の浚渫(しゅんせつ)の埠頭(ふとう)の改修工事が完了し、運用開始式典が挙行された。
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