ニュース 政治 作成日:2025年4月1日_記事番号:T00120899
台湾有事中国軍の台湾方面を管轄する東部戦区は1日朝、台湾周辺で陸軍、海軍、空軍、ロケット軍を動員し、軍事演習を開始したと発表した。多方向から台湾に接近し、統制権の奪取、要所や要路の封鎖などを重点に訓練する。東部戦区の報道官である施毅・陸軍大校(大佐)は、台湾独立(台独)を目指す分裂勢力に対する厳重な警告で、国家の主権、国家の統一を維持するための正当な行為だと説明した。演習の終了時期は明言していない。中央社電が伝えた。
中国海警局は微博で、台湾周辺をパトロールする画像を投稿した(中国海警局の微博より)
中国で対台湾政策を担う中国国務院台湾事務弁公室(国台弁)の朱鳳蓮・報道官は1日午前、軍事演習は台湾独立(台独)勢力が台湾海峡の平和を破壊することへの厳重な警告で、国家の主権と完全な領土を守るための必要な行動だと説明した。
朱・報道官は、頼清徳が3月13日に中国を「域外敵対勢力」と呼び、17項目の措置を講じたことについて、両岸(中台)の交流を妨害し、台湾海峡の緊張を高めるもので、「両岸平和の破壊者」「台湾海峡のトラブルメーカー」であり、決して認めることはなく、厳重に懲罰すると説明した。
中国軍の東部戦区は同日朝、中国のSNS(交流サイト)、微博(ウェイボー)で、軍事演習の開始を発表したのに続き、軍事演習の動画を投稿した。「降妖除魔」という動画には、台北101ビルや、台北市中正区漢口街一段など、台北市内の映像が現れた。中国軍が台湾沿海や総統府近くの台北市中正区を狙い、ミサイルを発射したシミュレーションが描かれている。攻撃目標を明確にした中国軍の動画は初めて。
中国軍の東部戦区が投稿した動画
https://m.weibo.cn/detail/5150535675019768
台湾の海軍から撮影した中国海軍の空母「山東」(1日=中央社)
中国海警局(CCG、海上保安庁に相当)東海分局の朱安慶・報道官は1日、きょう海警船の複数編成が台湾周辺海域でパトロールすると発表した。台湾は中国の一つの省で、「一つの中国原則」に基づき、台湾島を管轄する行動だと説明した。
■台湾軍、動向を監視
顧立雄・国防部長は1日、台湾軍は常に動向を注視しており、午前9時に対策センターを立ち上げたと説明した。
顧・国防部長(1日=中央社)
国防部は1日、中国海軍の空母「山東」の編隊が31日、台湾の防空識別圏(ADIZ)のうち、応変区(台湾海峡の中間線の東側、台湾の海岸線から24カイリ=約44キロメートルに入らない範囲)に侵入したと発表した。台湾軍が動向を監視し、適切に対応していると説明した。
国防部は1日、31日(1日午前6時までの24時間)に、台湾周辺の空海域で中国艦艇を19隻確認したと発表した。中国軍機の飛来は、2日連続確認していなかった。
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