ニュース 政治 作成日：2025年4月7日_記事番号：T00120968
台湾有事国防部は3日、2日（3日午前6時までの24時間）に、台湾周辺の空海域で中国軍機を延べ59機、中国艦艇を23隻、公務船を8隻確認し、うち軍機31機が台湾海峡の中間線を越えて、北部や中部、南西、東部の防空識別圏（ADIZ）に侵入したと発表した。台湾海峡の中間線は、台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる。
2日の中国軍機の飛行経路。破線は24カイリ（約44キロメートル、接続水域）、実線は12カイリ（領海に相当）の海域を示す（国防部リリースより）
中国軍の東部戦区は1〜2日、台湾周辺で軍事演習を実施した。1日は中国軍機延べ76機、艦艇15隻、公務船4隻を確認し、うち軍機37機が中間線を越え、防空識別圏に侵入した。
国防部は2日、中国軍が地域の平和と安定を破壊する一方的行為に、いかなる名称を冠したとしても、その好戦的・挑発的かつ無責任な本質を正当化することはできないと批判した。中国の軍事演習に対し、国防部は引き続き「即時戦備演習」を実施し、条件に応じた演練を行っていると説明した。
ペロシ米下院議長（当時）が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で連日のように中国軍機や艦艇を確認している。今年確認した中国軍機は6日までに累計1425機で、台湾海峡の中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計1019機となった。
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