ニュース 社会 作成日:2025年8月25日_記事番号:T00123696
ワイズニュースこぼれ話台湾でも、警察の通報は110、消防・救急は119です。日本同様、携帯電話では電波が届かない場合でも、112にかけると、中国語と英語でアナウンスが流れ、0をプッシュすれば110に、9をプッシュすれば119につながります。
通報は原則無料です。救急車の利用も無料ですが、緊急ではないと判断された場合、県市ごとに定められた搬送費用が徴収されます。
■24秒に1回出動
内政部の統計によると、2024年1~11月の消防救急出動は延べ120万2723件でした。平均すると1日約3600件、24秒に1回の出動です。
救急搬送は93万4881人で、1日当たり2799人でした。内訳は、交通事故や転倒などけが類が42万4723人で、急病などけが以外が51万158人でした。
一方、救急車が出動したものの、病院に搬送しなかったのは23万808件、約24%でした。
■救急車がない救急空白時間
緊急性が高くないのに救急車を要請してしまうと、消防署に待機する救急車がない救急空白時間ができてしまいます。
曽献瑩・台北市議会議員(国民党)によると、台北市では中正区、万華区など救急車の出動が多い行政区は、出動できる救急車がない30分以上の救急空白時間が1日に1~2回あります。他の行政区から出動することもできますが、救急車の到着は8分以上遅れてしまいます。
台北市での救急車の出動は年間13万9000件。救急に搬送された患者の約半数はトリアージのレベル3~5に分類される緊急ではないケースでした。
救急車の濫用を防ぐため、緊急ではない場合、台北市では1回1800台湾元(約8700円)が徴収されます。ですが、2023年に実際に徴収されたのはわずか50件余りで、曽・市議は抑止効果に疑問を呈しました。
■スマホのSOS緊急機能
スマートフォンの「緊急SOS機能」は台湾でも使用できます。画面ロックの状態でも通報できますので、スマホの「設定」で確認しておきましょう。
内政部消防署のアプリを使えば、ワンプッシュで通報したり、GPSで位置情報を知らせたり、現場の写真やショートメッセージを送ることもできます。
Googleマップや専用アプリ、AirTagなどのスマートタグを使えば、スマホの場所を確認したり、家族と位置情報を共有することができます。
万一に備えて、準備・確認しておきたいですね。
青木樹理
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