皆さんごきげんよう。ワイズコンサルティングＢＣ部の原です。今回スペイン料理の「EL MARQUES TAPAS（エル・マルケス・タパス）」を、台湾松下多層材料の森谷俊信総経理にご紹介いただきました。

　同社はパナソニックグループの台湾現地法人で、プリント基板（ＰＣＢ）材料を製造しています。

スペイン人オーナーの本格料理

　EL MARQUES TAPASは台北都市交通システム（ＭＲＴ）信義安和駅５番出口より徒歩５分ほど。信義路を光復南路方面へ進み、延吉街を入ると右手にあります。白いれんが造りの壁に大きなたるが目印です。店内はバーカウンターとアンティークなインテリアが設置され、若干暗めの照明に大人の雰囲気が漂います。

店名の「EL MARQUES」は公爵、伯爵を意味するスペイン語で、ホルヘさんのおじいさまのニックネームです

　オーナーでスペイン人のホルヘさんは以前スペインでレストランを経営していましたが、料理の勉強のためにさまざまな国・地域を渡り歩きました。台湾のレストランで働いていた時に、台湾がすっかり気に入り、移住を決意。EL MARQUES TAPASを2017年にオープンしました。

森谷総経理（右）とオーナーのホルヘさん（左）

　調理機材や調味料、食材の多くはスペインから取り寄せています。中でもこだわりはエクストラバージンオリーブオイル。日本と米国で賞を獲得した最高品質のものだけを使用しています。

　ホルヘさんは「コストが高くても、本格的で最高においしいスペイン料理とスペインワインを楽しんでもらうことが一番大事ですからね」と笑顔で話してくれました。

50種タパスを入れ替え提供

　ホルヘさんの奥さまで、マネージャーの蔡蕙舟さんに伺ったところ、こだわりタパス（小皿料理）は40〜50種類ものメニューを３カ月ごとにチェンジし、いつ来ても飽きないよう工夫しています。実は隠れメニューもありますので、こっそり聞いてみてください！

人気タパス、グリルマッシュルームのアイオリソース。100台湾元（約365円）

　スペインと言えばイベリコ豚。最高級のハムは、かめばかむほど口の中に甘い香りが広がります。酸味のあるソースと相性抜群です。

イベリコ豚プレサの特急ハム。680元

　森谷さんは大学卒業後ニューヨーク州に留学し、経営学修士（ＭＢＡ）を取得。現在も週末は上級管理職向け経営学修士（ＥＭＢＡ）課程のクラスに通っており、こちらのお店はクラスメートとの食事で知ったのだとか。クラスメートには台湾大手企業の幹部や管理職、ベンチャー企業投資家などいろんなメンバーがいるため、非常に多くの情報交換ができて楽しいそう。

　活動的で勉強熱心な森谷さん。「できるだけいろいろなところに足を運びたいと考えています。自ら学んだこと、情報を従業員にも共有するようにしています」とお話しくださいました。

　従業員と接する際に心掛けているのは、「目指すところがブレないこと。目的、ゴールの共有をした上で、プロセスはできるだけ任せるようにしています。なるべく学べる機会、活躍できるチャンスを提供し、仕事を通じて成長してくれればと考えています」。熱いお人柄が感じられました。

魚介エキス染み込むパエリア

　いよいよメインの海鮮パエリアの登場です。運ばれてきた瞬間、まず鍋の大きさにびっくり。一口頰張ると、濃厚な磯の香りが広がります。鍋の縁のご飯はおこげのようにパリパリ、エビはプリプリ、食感も楽しめます。

看板メニューの海鮮パエリア。あつあつの鍋のまま提供されます。２人分900元、要予約

　伝統的な製法にこだわり、お米にしっかりと具材のエキスが染み込むよう数時間煮込む必要があるため、前日までに予約をしてほしいとのこと。ホタテとイカのパエリア、ロブスターパエリア、ミートパエリアなど種類も豊富です。

　食事はもちろんのこと、ワインの品ぞろえがいいのも、森谷さんとしては高ポイント。スペインのリンゴ酒、シードラなど珍しいお酒もあります。

　森谷さんのように友人とのお食事を楽しむもよし、しっとりデートにもよし。また普段のお食事にも使えるEL MARQUES TAPAS。お越しの際は事前にお席とパエリアの予約をお忘れなく！

取材／ワイズコンサルティング・原法子

EL MARQUES TAPAS
住所：台北市大安区延吉街259号
電話番号：0927－270－009
営業時間：17：30〜23：30
日曜のみ　12：00〜14：30
　　　　　17：30〜22：00
定休日：火曜日