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第2回 九記海鮮(スタンレー電気台湾 寒河江正浩総経理)


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年8月5日_記事番号:T00009309

総経理のちょっといい店

第2回 九記海鮮(スタンレー電気台湾 寒河江正浩総経理)

 
 連載の第2回は、広東料理「九記海鮮」をご紹介します。ナビゲーターは香港に7年の駐在経験を持つ、斯坦雷電気(亜州太平洋)有限公司台湾分公司(スタンレー電気台湾)の寒河江正浩総経理です。

 「唔該(ンゴイ)」。寒河江総経理が慣れた広東語でウェイターを呼ぶ。呼び掛けに使う「唔該」は、「ありがとう」「すみません」などいろいろな意味を持つ便利な言葉だ。料理を注文する広東語のやりとりを聞いていると、一瞬、香港にやって来たような錯覚に陥る。
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寒河江総経理
 
 寒河江さんが九記を初めて訪れたのは昨年12月。広東料理レストランを経営していた親戚を持つ台湾人の知人が、「ここなら間違いない」と紹介してくれたのだ。広東料理は香港で飽きるほど食べてきたが、九記の味は「香港で食べるよりおいしいのではないか」と感じたという。

 今回は、そのときのメニュー6品を再現していただいた。

・海鮮豆腐ホ(440元、ホは保の下に火)
・XO百花醸油條(320元)
・当紅脆皮鶏(400元)
・鼓椒炒生腸(340元)
・広州炒麺(200元)
・蠔油炒牛肉(360元)

 円卓に最初に並んだ料理は鼓椒炒生腸。魚の腸とパプリカなどの野菜を豆鼓醤(トーチージャン)で炒めた料理だ。くるんと巻いた白い腸は、一見、イカのようだ。コリコリした歯ごたえと豆鼓醤の風味がぴったり合い、食べるほどに食欲が増す。ビールとの相性も最高だ。一口、もう一口とはしが進み、あっという間に平らげてしまった。

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鼓椒炒生腸
 
看板メニューは数量限定

 続いて、看板メニューである、当紅脆皮鶏(鶏の丸ごとカリカリ揚げ、半羽)の登場だ。下味をつけた丸ごとの鶏肉を回転させながらじっくりと揚げている。あめ色の表面はカリカリ、中の肉は柔らかくジューシー、ニワトリの肉のうまさを存分に楽しめる一品と言っていいだろう。九記のオーナー、何沛源さんによると、毎日作る量が決まっていて、「売り切れごめん」となることも少なくないそうだ。

 蠔油炒牛肉は、肉は硬すぎず柔らかすぎず。普段は牛肉を使った中華料理をあまり頼まない寒河江さんも「牛肉本来の味が楽しめる」と評価する。

 九記海鮮豆腐ホは、白身魚、なまこ、えびなど海の幸と、口当たりの良い揚げ豆腐を土鍋で煮込んでいる。海鮮のうまみが豆腐にしっかり染み込んでいる。味付けがしっかりした料理が多いのが九記の特徴だ。

 日替わりスープの例湯は鶏のだしをベースにした乳白色の淡白な味。鳥の足と根菜が入っていた。「香港で最初に食べたときは抵抗感があったが、だんだんおいしく感じるようになった」と寒河江さん。

 寒河江さんは月1回のペースで九記を訪れていて、日本からの出張者や接待客を連れて来ることが多いという。

 「きょうはどこに連れて行こうか」。そんなときは、この「外れなしメニュー」で九記もありかと思う。胃袋を満たした後は腹ごなしに少し歩く。林森北路は目と鼻の先だ。


取材/ワイズコンサルティング・七沢愛果

「九記」
住所:台北市長春路104号(新生北路と長春路の交差点からすぐ)
電話番号:02-2541-0546
営業時間:昼11時30分~2時 夜5時30分~10時
日本語のメニューあり

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