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第5回 非常泰(台湾恩悌悌 宮下忠志董事長兼総経理)


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年9月16日_記事番号:T00010254

総経理のちょっといい店

第5回 非常泰(台湾恩悌悌 宮下忠志董事長兼総経理)

 
 第5回はタイ料理「非常泰」をご紹介します。案内役は台湾恩悌悌(台湾NTT)の宮下忠志董事長兼総経理です。

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宮下忠志董事長兼総経理
 
 台湾に来て約半年の宮下さんは、1993~97年にバンコク駐在を経験し、タイには特別な思い入れがある。宮下さんが同僚から「おいしい」と薦められた「非常泰」だが、実はご一緒するタイ料理店としては2カ所目だ。1店目の取材先は、タイ産ビールの代表格シンハビールがない、タイの食事の基本セットであるスプーンとフォークがない、メニューが少ないなど、ないない尽くしだったため、改めて足を運んだのだ。筆者も2001~07年までバンコクに住んでいたこともあり、本場の味に期待を寄せて店に入った。

 非常泰の店内は照明を極力控えた内装で、ボリュームのある洋楽が流れている。天井の高い店内から1階席と2階席を見渡すとほぼ満員で、欧米人客もちらほら見受けられる。

 2階席に座り、まずはシンハビール(小瓶)で乾杯。注文した料理は、パパイヤサラダ、グリーンカレー、揚げ物セット、エビのカレー粉炒めの4品。店の人気メニュートップ10も写真付きで紹介されている。ここが台湾ということも忘れて、ついついタイ語でオーダーしてしまう宮下さん。

 パパイヤサラダはタイ東北部の定番料理。細長く切った青いパパイヤを、干しエビやピーナツ、唐辛子、ナンプラー(魚醤)、ライム、砂糖などを入れ、すり鉢でつぶしていただくヘルシーメニューだ。パパイヤがやや長く食べにくい点を除けば、酸味、辛味が効いていて本場に近い味だった。
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パパイヤサラダ
 
「面白い甘さがある」

 グリーンカレーも庶民的な料理。ココナッツミルク、香辛料、ハーブ、ナンプラーなどと鶏肉を煮込んだピリ辛カレーだ。宮下さんは一口食べて、「おもしろい甘さがある」と語った。

 続いて、揚げ物の3点セットが登場。春雨がたっぷり入った春巻きは日本人にも身近な味だ。バナナの葉に包まれた鶏肉はカラッと揚げてあり、香ばしい味が印象的。エビのすり身のさつま揚げは甘酢ソースをつけていただく。

 エビのカレー粉炒めはエビとカレー粉を卵でふんわりと炒める料理。タイではカニが一般的だが、食べやすさを優先し、エビを選んだ。卵にしっかり味が染み込んでいた。

 タイの思い出話が洪水のように溢れ出る。宮下さんのタイでの最初のカルチャーショックは「匂い」。空港で屋台や排ガスの匂いが入り交じった独特の匂いに東南アジアのカオスを感じたという。そして渋滞だ。雨の日はオフィスから自宅まで4時間かかったこともあった。暗い車内で読書もできず、ただ動くのを待つしかないのだ。台北では都市交通システム(MRT)で通勤。休日にはバスを乗りこなし、温泉などに足を運ぶアクティブ派だ。

 タイのうんちくを語りつつ食事を終えると、シンハビール4本と合わせて2,000台湾元(約6,700円)だった。台北の街を歩けば至るところに、泰式料理の派手な看板を目にする。懐かしさに誘われてふらりと入るも、本場とは似ても似つかない味にがっくり肩を落としたことがあるが、「非常泰」は今まで行った中では一番おいしい、というのが宮下さんと筆者の共通意見だ。
  

取材/ワイズコンサルティング・七沢愛果

「非常泰」
住所:台北市復興北路319号
   (MRT中山国中駅から徒歩5分)
電話番号:02-2546-6745
営業時間:昼11時30分~15時
     夜17時30分~2時

揚げ物セット
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