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第10回 長寿三好庵(華成電子 味岡達明董事)


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年12月2日_記事番号:T00011960

総経理のちょっといい店

第10回 長寿三好庵(華成電子 味岡達明董事)

 
 第10回は手打ちそばの店「長寿三好庵」をご紹介します。案内役は華成電子(親会社は東光株式会社)の味岡達明董事です。
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味岡達明董事 

 ラーメン、カレー、うどん──。日本人が異国の地で無性に食べたくなる、食べ慣れたメニューがある。「そば」もその一つではないだろうか。ラーメンやカレーは台北の街で比較的容易に見つかるが、そばはなかなか難しい。

 長寿三好庵は、台北で脱サラした元日本人駐在員が創業した店だ。昨年暮れまで日本人の店主が店を切り盛りしてきた。現在の店主である葉さんは「台北で食べられる手打ちそばはここだけではないか」話す。来店客は日本人と台湾人が半々で、そば好きの台湾人の中には1回で7枚のざるそばを食べる人もいるそうだ。

 単身赴任の味岡さんは2週間に1回の頻度で三好庵を訪れる。日本から遊びに来た夫人がそば好きで、情報誌で三好庵を知って味岡さんを連れて食べに来たことが、通うようになったきっかけだ。おかずを2、3品いただいた後、ざるそばで「しめる」のが味岡流だ。
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手打ちざるそば
 
つるっとした舌触りと確かな食感

 味岡さんの定番メニューである「ベーコンじゃが炒め」(150元)、「揚げ出し豆腐」(120元)に加え、もろキュウ(100元)、角切り大根納豆あえ(130元)を注文した。台湾ビールで乾杯。ベーコンじゃが炒めは、細切りに切ったジャガイモとベーコンをしょうゆ風味に炒めたものだ。葉さんからの特別サービスである鴨のくん製がテーブルに並ぶ。レモンであっさりいただく。台湾ビールから辛口の日本酒に切り替える。

 ざるそばが最後に登場した。つるっとした舌触りとコシのある確かな食感。そばはほのかな甘みがあり、味岡さんと筆者は「素朴な味わいだ」という評価で一致した。そば粉は北海道産などを使用している。味岡さんはずるずるっと音を立ててそばをあっという間に平らげた。穏やかなお人柄ながら男らしい食べ方で、その豪快さに思わずはしを持つ手が止まってしまった。「そばはかんじゃあいけない」とそば食いの人に言われたという。

 つゆにそば湯を注いで飲むのが最後の仕上げだ。

 味岡さんの海外駐在は高雄、ドイツに次いで台北が3カ所目。台北は最後の海外勤務地で、来年1月中旬で日本に帰任する予定だ。寂しさと安堵(あんど)の気持ちが半々という味岡さん。残り少ない台北生活で楽しみたいことは「週末ゴルフ」だそうだ。後任の方への引き継ぎ項目の中に、三好庵の手打ちそばも含まれることだろう。


(取材/ワイズコンサルティング・七沢愛果)

長寿三好庵
住所:台北市南京東路3段256巷20弄1号1F

  (MRT南京東路駅から徒歩5分)
電話番号:02-2731-4744
営業時間:午後5時半~9時半
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