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第7回 SABATINI CUCINA(統一東京 星野幹雄董事長)


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年10月15日_記事番号:T00010881

総経理のちょっといい店

第7回 SABATINI CUCINA(統一東京 星野幹雄董事長)

 
 第7回はイタリア料理「SABATINI CUCINA」をご紹介します。案内役は統一東京の星野幹雄董事長です。
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星野董事長

 山吹色の看板に「深庭」の2文字。地味な店構えで、遠目から見てイタリア料理店と言い当てる人は少ないだろう。在台歴が通算11年に及ぶ星野さんいわく「林森北路のトットベロとここしかない」と評する、知る人ぞ知るイタリア料理の名店だ。奥行きのある細長い店内の突き当りを2階に進む。一番奥の席が常連である星野さんの特等席だ。
 
 前菜は生ガキ、生ハムメロンを注文した。まずは白ワインで乾杯。非常にのど越しのいいワインだった。イタリア産のハウスワインは1杯250元で楽しめる。

 フォカッチャのようなパンは柔らかく、ほのかな甘みがあり、星野さんによると「少年時代の懐かしい味」だ。パンにはバター、トマトペースト、オリーブなどのピクルス、小魚の甘露煮風の4種類のいずれかと一緒にいただく。

 次に、生ガキをレモンとトマトペーストでいただく。カキの味とレモン、トマトペーストが口の中でさわやかに溶け合う。白ワインにもぴったりだ。

 前菜の定番でもある生ハムメロンは、薄くスライスされた生ハムの程よい塩味とメロンのみずみずしさが口の中で融合する。

 続いて星野さんが「大人の味」と表現するサフランベースのシーフードスープの登場だ。ホタテ、エビ、ムール貝のうまみが塩味の効いたスープに溶け出しているが、一つ一つの海鮮の味はしっかり生きている。洗練された濃厚なスープはやはり言い得て妙の「大人の味」だった。
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「大事な人と来るのがいい」

 こじんまりしたスペースとほのかな照明が隠れ家的な雰囲気を演出しており、「大事な人と来るのがいい」と星野さん。住まいから徒歩5分の立地条件もあり、1週間に1回ほど店に通っている。完全にプライベートで訪れ、奥様が日本から来台されるときも必ず一緒に訪れるという。

 続いてメインディッシュ、タラとエビ、ホタテの蒸し焼きクリーム添え。前菜とスープがあまりに美味だったので、大きな期待を抱いてタラにナイフを入れる。タラ本来の味を残しながら、タラの汁とクリームソースが溶け合う。あっさりしているが、食べ応えのある一品だ。エビは大ぶりの大正エビで、ナイフを持つ手からぷりぷりした肉厚感が伝わってくる。見た目も味もフランス料理のような繊細さがある。

 パスタは星野さんの定番であるイカ墨スパゲティとスモークサーモンの2種をシェアすることに。めんは細くやや硬めにゆでてある。

 最後のデザートはアーモンドとキャラメルのアイスクリーム。前菜からデザートまですべて期待を裏切らない味を堪能できた。2人合わせて5,000元強だった。メニューにコースはないため、うまく組み合わせればもう少し費用を抑えられそうだ。

 芸能界の人もよく利用し、大人数でパーティーを行えるスペースもある。7時ごろになるとほぼ満席となるため、予約を入れるのが賢明だ。ちなみに、SOGO復興館11階の「SABATINI TAIPEI」の姉妹店ではない。

 素材の味を最大限に生かしながら、くせのない洗練された味に仕上げるのが「深庭」のシェフの腕前だ。あなたも大切な人と素敵な時間をお過ごしください。


取材/ワイズコンサルティング・七沢愛果

「SABATINI CUCINA」
住所:台北市長安東路二段84号1楼(長安東路と伊通街の交差点からすぐ)
電話番号:02-2512-1585
営業時間:昼12時~14時 夜18時~21時
(コース料理、ピザはなし)
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