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第3回 Le Coq(和通国際 榊原勇董事長)


ニュース 商業・サービス 作成日:2008年8月19日_記事番号:T00009627

総経理のちょっといい店

第3回 Le Coq(和通国際 榊原勇董事長)

 
 今回はフランス料理店「Le Coq」(現在休業中)を紹介します。案内役は和通国際の榊原勇董事長です。
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榊原董事長(右)と任オーナー(左)

 赤一色の看板にシンプルな白抜きの文字「Le Coq」。道路に面する建物のガラスから待合室の優雅なソファが見える。ギャルソンに導かれ、白壁と深紅の重厚なカーテンに迎え入れられた。

 オープンは昨年11月で、フランスの国鳥である雄鶏のLe Coqという店名を選んだのは、「フランスらしさを追求する」という店のコンセプトを表すためだ。

 まずはシャンパンで乾杯し、フランス産の生ガキをレモンとビネガーでいただく。カキの濃い甘みが口の中に長く残る。

 5種からなるコース料理(2,300台湾元=約8,000円)を注文した。前菜はオクラを添えた子羊のカルパッチョ。続いてカブのクリームスープが登場。中央にライスクリスピーがちょこんと乗せられただけのスープ皿が出てきて、一瞬、あっけにとられたところで、ギャルソンが銀のポットから熱々のスープを注ぐ。演出もひと工夫だ。最初の一口はクリスピーのサクサク感と濃厚な味が溶け合い、後味はかぶのさっぱりした味が残る。季節に合わせて旬の素材を使い、メニューの約3割を3カ月に1度刷新している。蒸し暑いこの季節は食感の軽い素材を多く使う。

 メーンのフランス産のチキンフォアグラソース添えは、南東部リヨンで1996年に開催されたG7サミットの晩餐(晩さん)会でのメニューを再現したものだ。引き締まった肉とトリュフの香りが絶妙だ。
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「西洋料理をしっかり楽しめる」

 「肉が食べたくなった」。榊原さんが初めてLe Coqを訪れた理由は単純だった。

 たまには中華や日本料理を忘れて、純粋に西洋料理を堪能したい。Le Coqで食事をして「救われた」と思ったという。店の雰囲気も含めて「ここは西洋料理をちゃんと楽しめる」と感じたからだ。フランス料理というとこってりしたイメージがあるが、Le Coqは素材の味を重視する作り方で、そこが気に入っている。200種類以上のワインが眠るワインセラーも魅力だという。


 デザートは甘さを控えたバラのアイスクリーム、濃厚なチョコレートケーキなど。この日は特別に、自家製のトリュフのアイスクリームとマカロンも頂いた。

 オーナーシェフの任全イさん(45、イはさんずいに維)が、テーブルにあいさつに来た。任さんは33歳で渡仏し、フランス料理・製菓学校の最高権威とされる「ル・コルドン・ブルー」で、台湾のシェフとして初めてグランプリを獲得した名うての料理人だ。日本料理店での修行経験もあり、料理の盛りつけ方、魚のさばき方などに「和」の要素も取り入れている。仏修行時代の先輩が教えてくれた「食事は快楽」という考えに共鳴し、お客にいかに楽しんでもらえるかを重視している。

 台湾でフランス料理店にはあまり行かないというあなたも、一度足を運んでみてはいかがだろうか。バイクなど都市の喧騒(けんそう)から遮断され、高級感ただよう店内の装飾に囲まれると、中世の貴族にでもなったような気分を味わえる。

取材/ワイズコンサルティング・七沢愛果

「Le Coq」
住所:台北市市民大道4段110号
(MRT中興敦化駅から徒歩10分)
電話番号:02-2775-2818
営業時間:昼11時30分~14時 
     夜18時~22時時(ラストオーダーは21時半)

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