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第14回 台北の初乗り値上げ、台湾のタクシー事情/台湾


ニュース 社会 作成日:2023年4月10日_記事番号:T00108328

ワイズニュースこぼれ話

第14回 台北の初乗り値上げ、台湾のタクシー事情/台湾

 台北市、新北市、基隆市のタクシー初乗り運賃が4月1日から、1.25キロメートルまで85台湾元(約370円)に、従来の70元から引き上げられました。値上げをすっかり忘れていて、思わずメーターを二度見した方もいらっしゃるのでは。

台北・新北のタクシー料金、4月1日から初乗り85元に 2023年3月30日

https://www.ys-consulting.com.tw/news/108242.html

初乗り100元も

 黄色い車体でお馴染みの台湾のタクシー。運賃・料金は、県市によって異なります。台北市、新北市以外の直轄市の初乗り運賃は、桃園市が1.25キロまで90元で、台中市は1.5キロまで85元、台南市、高雄市は1.25キロまで85元です。

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 新竹県市、雲林県、嘉義県市は1.25キロまで100元、彰化県は1.5キロまで100元と、高めです。4月1~5日の清明節(4月5日)連休など、旅行先でタクシーを利用した際に、運賃・料金の違いを体験されたかもしれません。

 初乗り運賃以外も、距離制運賃や春節(旧正月)割増、深夜早朝割増などの基準が各県市ごとに定められており、各県市政府のサイトに明示されています。

アプリ利用が最多に

 全国計程車産業提升推動協会が3月8~20日にインターネットで実施したアンケート調査によると、6直轄市のタクシーの満足度は65.5ポイントと、あまり高くありませんでした。

 不満足なところは、運転手の態度や車両の古さなど。満足度が高かったのは、利用時の安全性や、車両の清潔さや快適さでした。

 同協会によると、タクシーの利用方法は、スマートフォンのアプリでタクシーを呼ぶことが主流となり、道端で手を挙げて流しのタクシーを拾ったり、電話でタクシーを呼んだりするより多くなりました。

 また、アンケート結果によると、タクシー車内のカメラ設置への賛成は84.2%に上りました。

 治安がいいといわれる台湾でも、タクシー利用は、密室空間での運転手とのトラブルが少し心配。アプリでの配車や車内カメラ設置で、乗車記録が残ることが、安心につながったようです。

青木樹理

青木樹理

ワイズメディア

日本、台湾での金融機関勤務を経て、ワイズニュース創刊年の2007年に入社。副編集長を経て20年より編集長。台湾経済・産業の動向を分かりやすくお伝えするため、台湾社会をウオッチしながら生活しています。

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