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第10回 専門人材誘致を推進、就業ゴールドカード/台湾


ニュース 社会 作成日:2023年2月6日_記事番号:T00107250

ワイズニュースこぼれ話

第10回 専門人材誘致を推進、就業ゴールドカード/台湾

 新暦、旧暦のお正月が終わり、改めまして新年快楽!いよいよ本格的な新年という感がします。

 さて、春節(旧正月、2023年は1月22日)連休明けに、就業ゴールドカード(台湾ゴールドカード)取得者などの外国特定専門人才が1万人を超えたというニュースがありました。

外国特定専門人才、1万人突破 2月1日

https://www.ys-consulting.com.tw/news/107167.html

 ▽外国一般専門人才、▽外国特定専門人才、▽外国高度専門人材──のうち、外国特定専門人才が取得できる就業ゴールドカードは、労働許可、居留ビザ、居留証、再入国許可を1枚にまとめたものです。日系企業の駐在員の方だけではなく、台湾で専門スキルを生かして働きたいと就業ゴールドカードを取得した方に出会ったこともあります。

年収250万元以上、45%

 では、実際にはどんな方が就業ゴールドカードを取得しているのでしょうか。国家発展委員会(国発会)が昨年7月29日~9月14日に実施したアンケート結果をご紹介します。

 回答者1081人の内訳は、▽米国、29%、▽香港、14%、▽インド、8%、▽英国、7%、▽シンガポール、6%──をはじめ、ドイツ、カナダ、日本、フランス、マレーシアなど50カ国・地域に及びます。

 台湾での就業状況は、▽外国企業、34.8%、▽台湾企業、30.4%、▽自営業・フリーランス、13.6%、▽求職中、5.1%──。全体の45%は、年収250万台湾元(約1100万円)以上だとか。

台湾在住、6割未満

 新型コロナウイルスの影響もあるためか、台湾にいる人は58.9%で、台湾居住者だけれども出張や旅行などで海外にいる人は14.7%。既に台湾を離れた人は16.7%でした。

 今後の台湾滞在計画は、▽1~3年、18.5%、▽3年以上、33.6%、▽長期滞在、27.2%──でした。

 永久居留証(APRC)を申請することを検討している人は57.9%、迷っている人が32%で、検討していない人が6.2%で、既に保有している人は3.9%でした。

 筆者はワイズで5年勤務後に、永久居留証を取得しましたが、外国特定専業人才なら、3年連続の居住などの条件で、永久居留証が申請できます。条件を満たせば、個人総合所得税(個人所得税)の減免もあります。

30年目標、2万人

 国発会は、2030年までに外国特定専門人才をさらに1万人増やすことを目標に掲げていますが、就業ゴールドカードの知名度が低いことが悩みのタネ。

 国発会のサイトに申請方法の説明がありますが、ワイズコンサルティングの労務顧問会員なら、日本語でご相談いただけます。

 

労務顧問会員ご案内

https://www.ys-consulting.com.tw/service/labor/about.html

青木樹理

青木樹理

ワイズメディア

日本、台湾での金融機関勤務を経て、ワイズニュース創刊年の2007年に入社。副編集長を経て20年より編集長。台湾経済・産業の動向を分かりやすくお伝えするため、台湾社会をウオッチしながら生活しています。

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