ニュース 政治 作成日:2023年5月22日_記事番号:T00109048
台湾有事蔡英文・総統は20日、就任7周年(2期8年の最終年)の談話を発表し、両岸(中台)の唯一の選択肢は平和で、現状維持が各方面の最大公約数であり、台湾海峡の現状維持は世界の共通認識だと語った。また、就任以来の7年で、台湾のサプライチェーン(供給網)は世界にとって不可欠の地位を確立したと述べた。主要7カ国(G7)首脳会議(G7広島サミット)は同日、国際社会の安全と繁栄に不可欠な台湾海峡の平和と安定の重要性を再確認すると、首脳宣言を発表した。中国外務省は同日夜、「台湾は中国の台湾」であり、内政干渉だと反発し、G7が「台独(台湾独立)」に反対しないなら、実質的に台湾独立を認めているに等しく、台湾海峡の平和と安定に深刻な打撃をもたらすと警告した。21日付工商時報などが報じた。
蔡・総統は20日、台湾はリスクにさらされているが、リスクを生み出しているわけではなく、リスクを管理しており、世界の民主国家と共同で、リスクを解消していくと語った(総統府リリースより)
蔡・総統は、台湾海峡問題は、今や世界の安全と国際的な繁栄の焦点となっており、全世界が利害関係者(ステークホルダー)だと指摘。われわれはグローバルな視点で、両岸関係に対応しなければならず、戦争は選択肢ではなく、非平和的な方法で一方的に現状を変えることはあってはならないと語った。
また蔡・総統は、「4つの堅持」で、台湾の2300万人の利益と福祉を守り、決して挑発したり、圧力に屈することはないと語った。
その上で、現狀を維持し、衝突を回避し、対等な対話によって両岸の対立を解消し、健全で秩序ある交流を促進すると語った。
「4つの堅持」とは、蔡・総統が2021年の双十節(中華民国の建国記念日、10月10日)式典の演説で掲げた主張で、▽中華民国と中華人民共和国は互いに隷属しないこと、▽自由民主、▽主権、▽「中華民国台湾」の前途を台湾の人民の意思で決定すること──から成る。
G7、中国の威圧に反対
G7広島サミットは同日、東・南シナ海情勢に深刻な懸念を表明し、中国による力や威圧によるいかなる一方的な現状変更の試みにも強く反対、「一つの中国」政策を含め、台湾に対するG7の基本的立場に変更はないと、首脳宣言を発表した。
国防部は21日、20日午前6時~21日午前6時に台湾周辺の空海域で、中国軍機24機、艦艇5隻が活動し、12機が防空識別圏(ADIZ)に侵入したり、台湾海峡の中間線を越えたりしたのを確認したと発表した。
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