ニュース 政治 作成日:2023年6月9日_記事番号:T00109433
台湾有事台湾を訪問している米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)のローラ・ローゼンバーガー理事長は8日午前、2024年1月13日に投開票が行われる総統選挙の民進党公認候補、頼清徳・副総統の案内の下、台南市の寺院などを視察した。ほぼ同じ時間帯に、多数の中国軍の戦闘機や爆撃機が飛行するのが確認された。9日付中国時報などが報じた。
頼・副総統は8日午前、ローゼンバーガー理事長を台南市の寺院や奇美博物館に案内した(8日=中央社)
国防部は、8日午前5時~9日午前6時までに、「殲11」や「殲16」、「轟6」を含む中国軍の戦闘機や爆撃機、延べ37機が台湾の南東と南西の防空識別圏(ADIZ)に侵入したと発表した。一部は南東の空域を通過して西太平洋まで飛行した。艦艇5隻が台湾の海域で活動した。
8日の中国軍機の飛行経路(国防部リリース)
中国軍機のADIZ侵入は、蔡英文・総統が訪米して、ケビン・マッカーシー下院議長(共和党)と会談した直後の4月10日の54機以来、最も多かった。
国防部は、情報収集システムで中国軍の動向を掌握しており、偵察機を派遣したり、沿岸部のミサイルシステムを始動させて対応したと説明した。
政府系シンクタンクの国防安全研究院(国防院)中共政軍・作戦概念研究所の舒孝煌・副研究員は、中国軍機が大規模編成で台湾周辺を飛行することが増え、長距離飛行訓練を実施する編隊に含まれる軍機の種類が多様化していると指摘。熟練度の向上と訓練の常態化が見て取れると語った。
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で活動した中国軍機は4800機以上で、台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計1875機となった。
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