ニュース 政治 作成日:2023年8月28日_記事番号:T00110798
台湾有事国防部は26日、台湾周辺の空海域で25日午前6時〜26日午前6時に、中国軍機延べ32機、艦艇9隻が活動し、うち20機が台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる中間線やその延長線を越えたり、台湾の南西や南東、北東の防空識別圏(ADIZ)に侵入したのを確認したと発表した。
25日の中国軍機の飛行経路(国防部リリースより)
中国の福建海事局は22日、福建省沿海部の興化湾周辺海域で24~25日、中国軍が実弾を使った射撃訓練を実施すると発表していた。中国に近い離島、金門島で国共両軍が激しい砲撃戦を演じた1958年の金門砲戦(823戦役、823砲戦)の65周年追悼式典が同日行われており、政治的な警告とみられている。
国防部は翌日以降、▽26日、中国軍機延べ8機(1機が防空識別圏に侵入)、艦艇4隻、▽27日、軍機11機(6機が中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入)、艦艇4隻──が活動したのを確認した。
ペロシ米下院議長(当時)が2022年8月2日に訪台し、離台した8月3日以降、台湾周辺の空海域で活動した中国軍機は5900機以上となり、中間線やその延長線を越えたり、防空識別圏に侵入したりしたのは累計2215機となった。
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