ニュース 政治 作成日:2023年8月29日_記事番号:T00110827
台湾有事国防部は28日、中国軍の大型の偵察型ドローン(無人航空機)「BZK005」が27日に台湾と中国の事実上の停戦ラインとされる中間線を越えて、台湾北部から東部の宜蘭県沖上空まで飛行したと発表した。国防部は、台湾軍は作戦機や作戦艦、地対空の弾道弾迎撃ミサイル・防空システムを通じて監視、対応したと説明した。29日付聯合報が報じた。
BZK-005Cは、最大武器搭載量300キログラム以上。一度の飛行で複数の目標に対する攻撃が可能だ(中国国防部リリースより)
国防部は同日、27日午前6時~28日午前6時に、台湾周辺の空海域で、中国軍機など延べ11機、艦艇4隻が活動し、うち軍機6機が中間線やその延長線を越えたり、台湾の南西、南東、北東の防空識別圏(ADIZ)に侵入したのを確認したと発表していた。
26日の中国軍機の飛行経路(国防部リリースより)
BZK005は24日と25日にも中間線を越えて台湾の東側空域を飛行した。特に25~26日早朝にかけては、偵察・攻撃型ドローン「TB001」や西側空域を南東部まで飛行したY-8対潜哨戒機が、台湾本島を取り囲むような活動を展開した。
相次ぐ中国軍の大型ドローンの飛来について台湾軍関係者は、台湾偵察の目的に加え、米国や日本を牽制する意味合いがあると指摘した。
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